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レジェンド2 [book] [連城三紀彦]

sample1.jpg連城三紀彦/講談社/お薦め度 ★★★★

アンソロジー第二弾

本シリーズのお目当ては巻末の特別対談、今回は米澤穂信を加えた、綾辻行人、伊坂幸太郎、三人。

私に連城三紀彦を紹介してくれたのは、2014年11月21日の読売新聞、伊坂幸太郎が熱烈なファンとして「騙される幸せを体感してください」という一節。

紙上でのお薦め連城ミステリーは、[短編集]・「戻り川心中」「夕萩心中」「夜よ鼠たちのために」、[長編]・「私という名の変奏曲」「黄昏のベルリン」「造花の蜜」「人間動物園」が挙げられていました。

本書のようなアンソロジーとして文庫化されるのはファンをしてはうれしい限りです。次作も期待して待ってます。

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呼び出された男 [book] ['17 海外編]

sample5.jpgヨン=ヘンリ・ホルムベリ/早川書房/お薦め度 ★★★☆

スウェーデンミステリー傑作集

「ミレニアム」のスティーグ・ラーソン、<エーランド島四部作>のヨハン・テオリン、<ヴァランダー刑事・シリーズ>のへニング・マンケル、<マルティン・ベック・シリーズ>のマイ・シューヴァル&ペール・ヴァールー・・・17名の作家の短編集。

英語で初めて出版されたアンソロジー、スウェーデンのミステリーが認められたという意味では画期的な一冊ですが、大御所?の短編としては物足らなさを感じます。

オーケ・エドヴァルドソン、未邦訳の作家、の「現実にはない」が短編としては面白かった。

誰もいない湖畔キャンプ場に覚めた関係?のひと組の男女、湖畔から離れた酒屋とスーパーで食糧を調達、バーベキューが始まる、弾まない会話、一緒にウィスキーを飲まない女・・・

翌朝、買ってきたパンを投げ捨てる男、気まずさだけが残るなか、男はヘラジカ・サファリに参加する。そこで待ち構えていた女の策略とは?

なかなかスナップのきいた作品でした。


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シンパサイザー [book] ['17 海外編]

sample1.jpgヴィエト・タン・ウェン/早川書房/お薦め度 ★★★★

MWA賞最優秀新人賞、ピュリッツァー賞受賞作

1975年、ヴェトナム戦争終結、南ヴェトナム軍の大尉、本書の語り手、は将軍らとともにアメリカに渡る。避難民としてアメリカの支援を受ける・・・

大尉はフランス人宣教師がヴェトナム人の少女に産ませた私生児、アメリカで学び、英語はネイティブ、嘗ての教授の働きですぐに職場を得るが、将軍らをはじめとする人たちは難民生活に苦労する。

将軍の命を受けて反攻計画に暗躍する大尉は、実は北ヴェトナムのスパイだった。再起をかけた反攻計画は逐次、大尉の親友であり義兄弟のハンドラーのもとに報告がなされていた。

反攻計画がいよいよ実践されるに当たり、ハンドラーからヴェトナムに戻るなと指示されたにもかかわらず大尉は北ヴェトナムに渡るが、あえなく捕まり再教育キャンプに送られる。そこで自分たちが信じてきた革命の実態を見せつけられる!

語り手の大尉がアメリカサイド、ヴェトナムサイド、両面からヴェトナム戦争を見ることが出来る、アメリカ系ヴェトナム人だということ。著者も同様アメリカ系ヴェトナム人。ここが本書の大きなポイント

それを象徴する言葉が「独立と自由以外に大切なものは何もない」から「何もないが独立と自由以外に大切である」という語り手の変説。南ヴェトナムがアメリカに生かされて姿と北ヴェトナムの理想が劣化していく姿の両面が語られている。

確かに凄い小説であるが、「」のない会話、圧倒的な言葉の力・・・頁をめくる手がなかなか進まないのも事実。ジョン・ル・カレ的なスパイ小説ではないないので覚悟を決めて読んでほしい!

タグ:MWA賞
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喧嘩 [book] [黒川博行]

sample1.jpg黒川博行/KADOKAWA/お薦め度 ★★★★

疫病神シリーズ第六弾

建設コンサルタント?の二宮の今回のサバキは、議員秘書から持ち込まれた。大阪府議会議員補欠選挙で麒林会に票のとりまとめを依頼、その報酬で揉めている、と。

麒林会は鳴友会、構成員100名あまりの組、の枝ということで仕事をサバキきれない二宮、しょうがなしに組を破門された桑原にサバキを依頼する・・・

例によって桑原と二宮の「疫病神」コンビの丁々発止の掛け合い漫才?が始まる。

鳴友会とのサバキに代紋の後ろ盾を失った代償はあまりにも大きかったが、そこは疫病神コンビ、金の臭いをかぎつけ巨大利権にありつく。

相変わらずの面白さに一気読み!愉しめました。

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月明かりの男 [book] [ヘレン・マクロイ]

sample1.jpgヘレン・マクロイ/東京創元社/お薦め度 ★★★★

ベイジル・ウィリング博士シリーズ

私用で大学を訪れたフォイル次長警視正は風が運んできた紙片を拾う、そこには「あなたが晴れて第一グループの殺人者に選ばれたことを、ここにお知らせします・・・」で始まる殺人計画が書かれていた。

その直後に心理学者が実験で使っていた拳銃の紛失騒ぎが起き、フォイルは決行時間の夜8時に大学を再度訪れる。そこでフォイルが第一発見者となってしまう。殺されたのはドイツからの亡命科学者だった。

窓から逃げた不審人物、月明かりの男、を目撃した三人の犯人像がことごとく食い違う。

犯人のリストは8人、大学の理事、実験心理学教授とその妻、社会人類学准教授とその妻、異常心理学客員教授、実験心理学教授の助手、殺された亡命科学者の秘書・・・

更に第二、第三の事件が起き、事情聴取以外に嘘発見器や言語連想検査の心理分析の手法も登場、冴えわたるウィリングの心理分析、Who done it? 

「珠玉」という言葉がぴったりの本格ミステリー

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