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フォールアウト [book] [サラ・パレツキー]

sample1.jpgサラ・パレツキー/早川書房/お薦め度 ★★★★

シリーズ第十八弾

前作、「カウンター・ポイント」に登場したホッケー選手として活躍するバーニー、アスリート友達から従兄が姿を消した揚句、勤務先のスポートジムから窃盗の疑いをかけられていると相談を受け、ヴぃクに泣きつくふたり。

一旦は断ったものの、ふたりに押し切られ従兄の住まいに向かうヴィク、周囲の聞き込みでわかったことは女優のエメラルドに頼まれ、彼女のルーツをドキュメンタリーにするため生まれ故郷のカンザスへ出かけたらしい、と。それ以来ふたりの消息が途絶えている。

愛犬ベビーをお共にアウェイのカンザスに乗り込むヴィクを待っていたかのように事件が次々と勃発する。まずはミサイルサイロだった近くの農家で腐乱死体を発見する・・・

大好きなシカゴ、大好きな友人たちからも離れ孤軍奮闘する物語なのだが、そこはサラ・パレツキー、600頁超を飽きさせることなくあの手この手で読者を翻弄する。根性を見せるヴィク、最後はきれいにスイープ、お見事でした!

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黒い睡蓮 [book] [~'17 海外編]

sample1.jpgミシェル・ビュッシ/集英社/お薦め度 ★★★★

叙述トリック

2018年版「このミス・・・」海外編5位

プロローグの老女のささやき、ある村に三人の女がいた。ひとり目は80歳を超えた寡婦。二人目は36歳で夫を裏切ったことは一度もない。三人目はもうすぐ11歳になる。彼女たちにはひとつの共通点があった。誰もが訪れたいと願う村、ジヴェルニー、印象派の巨匠クロード・モネが後半生を過ごし、ひたすら睡蓮を描き続けた場所、を旅立ちたいと夢見ていたのだ。

事件は睡蓮のある池からほど近い小川のほとりで眼科医の男の死体が発見される。絵画コレクターでモネの「睡蓮」を一枚手に入れたいと熱望していた。また妻のある身ながら何人かの女と関係を持ち、隠し子がいたかもしれない疑いが・・・

事件を担当したのがヴェルノン署の署長セレナックと部下のヴェナヴィッド、眼科医が関係を持っていたと思われる女たちのひとり、女教師に話を聞くうちに、セレナックは彼女に心惹かれていく。

直感的な署長と几帳面な部下の捜査は紆余曲折!それと並行して三人の女が描かれ、物語はどこへ向かうのか!?

最後の最後にとんでもないドンデン返しが待っており、「騙された!」と思わず声を出してしまう一冊。気持ちの良い騙されかた!?

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機龍警察 火宅 [book] [月村了衛]

sample1.jpg月村了衛/早川書房/お薦め度 ★★★★

特捜部の面々を主人公にした短編集。

ヤンチャな由起谷志郎が警察官を目指すきっかけとなった事件の「沙弥」、同じく由起谷がお世話になった元上司の出世のネタを暴く?表題作の「火宅」。

機龍警察ファンにとってはたまらない短編集だが、わたし的に一番気に入っているのが「済度」。ライザと接触を図ろうとするX、その過程で組織に追われている姉妹を助けたライザ、待ち合わせのレストランに現れたXの正体はなんと沖津!その目的はライザのスカウト!

おまけに最新刊「機龍警察 狼眼殺手」の原案「化生」があるではありませんか!

「機龍警察」ファン必読の書!?

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まひるまの星 [book] [吉永南央]

sample1.jpg吉永南央/文藝春秋/お薦め度 ★★★★

シリーズ第五弾

亡くなった母が鰻屋の清子さんに残した着物がタンスの中にそのまま残っている。お草さんは母親の言いつけを守り鰻屋には行っていない。あれだけ仲が良かったふたりがなぜ・・・

夏祭りの山車蔵の移設問題、お草さんの雑貨屋の駐車場へ、が紅雲町全体にかかわるある事実に気づき、夏の盛りの暑い中奔走するお草さん・・・

連作短編なので各章で起きる伏線を丹念に拾って完結までもっていく手腕はいつもながらさすが!

いつもいつも、ほっこりさせられるシリーズ。

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夢裡庵先生捕物帳 飛奴 [book] [泡坂妻夫]

sample5.jpg泡坂妻夫/徳間書店/お薦め度 ★★★★
 

ユーモア・ミステリーの一番手、泡坂先生の時代劇!

 

北町奉行の同心で、本名を富士宇衛門。この男、身形にはとん着ないと見えて、月代と無精ひげを伸ばし、髷は横に傾いている。黒絽の羽織は色が褪せてしかもよれよれだった。表特(善行をあらわす号)を夢裡庵という。荒木無人斎流柔術の達人で文もよくする。古風を尊び、曲がったこと柔弱でちゃらちゃらしたことが大嫌い。

 

著者お得意の連作短編集。余分なことはすべて省いた洒脱なミニマリズム!

 

海外にも著者同様、ユーモア・ミステリー、癒し系ミステリーの旗頭と呼ばれる作家が何人かいます。「サム・ホーソンの事件簿」のエドワード・D・ホック、「庭に孔雀、裏に死体」のドナ・アンドリューズ、「スイート・ホーム殺人事件」のクレイグ・ライス、「フェニモア先生、墓を掘る」のロビン・ハザウェイ・・・

 

今の時代だからこそ、この種のジャンルは欠かせない!?

 


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