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冷酷な丘 [book] [C.J.ボックス]

sample1.jpgC.J.ボックス/講談社/お薦め度 ★★★★
 
猟区管理官ジョー・ピケット・シリーズ第九弾

風力発電事業に乗り出した義父の射殺死体が、風力タービンのブレードに吊るされた現場に遭遇するジョー。ジョーと折り合いの悪い保安官は義母のミッシーを逮捕する。波乱の幕開け・・・

妻メアリーベスに懇願され日常の業務をこなしながら事件解明にあたるジョー。

一方、ジョーの友人、前作で気まずい思いをした、ネイトの身に危険が迫る。ネイトに夫を殺された未亡人が素人二人を雇い、ロケットランチャーでネイトを狙う。来襲に気づいてネイトだったがロケットランチャーを撃ち込まれ恋人アリーシャを喪う。

ミッシーの裁判とネイトの復讐劇が並行して語られる。

今回はリーガルサスペンス+ミステリー、ミッシーの法廷闘争+事件の真実、とミッシーの華麗なるステップアップ、五回の結婚、が事件に大きく関係する新展開のシリーズ最新刊。

追伸:どんでん返しと次作への伏線も用意されてます!


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少女 犯罪心理捜査官セバスチャン [book] [M・ヨート&H・ローセンフェルト]

sample1.jpgM・ヨート&H・ローセンフェルト/東京創元社/お薦め度 ★★★★

シリーズ第四弾

一家四人、両親、子供、の惨殺死体、凶器は散弾銃、散弾銃の持ち主で殺された一家と揉めていた男が捜査線上に浮かぶ。

市長を妻に持つ地元警察署の主任警部は昇進したばかり、妻の面目を保つためにも事件をスピーディーに解決したいということでトルケル率いる殺人事件特別班に捜査を依頼する。

現場で採取した証拠からもうひとり、少女がいたことが判明、彼女が惨劇の状況を目撃していたのでは・・・もしそうなら犯人に狙われる可能性が高い。

特別班とともに捜査に加わるセバスチャン、一件の目撃情報から少女の隠れている場所を特定、犯人とすれ違いに少女を救出する。少女はショックのあまり口がきけない状況、津波で死んだ娘と重ね合わせたセバスチャンの「いけず」から「いい人」への変身が始まる。

第一容疑者はシロ、しかも釈放されたとたんに殺されてしまう。事件の背後に潜む鉱山会社と地主たちの思惑が浮かびあがり物語は佳境へ・・・

本シリーズは次作へ続く事件が必ずラストで起きる。前作からの宿題は刑事ヴァニアの腎臓が父親に不適合、親子関係にない、と判明、その後の親子関係・・・鑑識官ウルスラが覗く込んだドアスコープから銃で撃たれ片目を失い、やっと現場復帰、セバスチャンとの関係は・・・

本書でも次作への宿題がきっちり残されている。同僚刑事ビリーの抑えられない欲望?ビリーとセバスチャンの取引?事件にかかわった親子との関係等々、第五弾に期待したい。


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盤上の向日葵 [book] [柚月裕子]

sample1.jpg柚月裕子/中央公論新社/お薦め度 ★★★★

将棋ミステリー

山形で行われている注目の竜昇戦、七冠に大手をかけようとしている壬生Vs東大卒、ITベンチャーの旗手から転身した異色のプロ、上条、その会場に姿を現すふたりの刑事、そのひとりがつぶやく「いい面構えだ。人ひとり殺してもなんでもねえって面ァしてやがる」。

この四ヶ月前、山中で発見された白骨化死体、死体とともに初代菊水月作の名駒が遺留品をして見つかる。嘗てプロ棋士を志した新米刑事、佐野と叩き上げの石破刑事が名駒の出自をあたる。

捜査と交互に語られる上条の出自、幼いころ母親を亡くし、博打と酒に溺れる父親、味噌作り職人、に虐待されながら育つ。教師を退職した唐沢が出す紙ごみの将棋本を抜き取り勉強をする上条。上条に救いの手を差し伸べる唐沢・・・

父親をとるか、唐沢をとるか選択を迫られる上条、父親を選択、唐沢の手を離れる上条。奨学金をもらい東大に合格する上条、上京することで結果的に父親を捨てることになる。流れ流れ唐沢が手に入れた初代菊水月作の名駒を餞別として上条に送る。

東大在学中に出会う胡散臭い真剣師、賭け将棋のプロ、東明、彼が上条に良い意味でも悪い意味でもプロ棋士としての性根を植え付けることになる。

東明に魅入られるように雪荒ぶ青森へ「旅打ちに」出かける上条、ふたりの姿が松本清張の「砂の器」を呼び起こさせる。

刑事たちと上条が竜昇戦の場面に繋がることは最初から分かっているが、読者をとことんまで焦らす著者、白骨死体は誰?なぜ名駒が一緒に埋められていたのか?

何点か不満を残しつつ進む物語、最後に明かされる真実に不満も霧消してしまう!

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政治的に正しい警察小説 [book] [葉真中顕]

sample1.jpg葉真中顕/小学館/お薦め度 ★★★★

短編集

多彩な変化球の六編

表題の「政治的に正しい警察小説」、「ポリティカル・コレクトネス」(政治的に正しい言葉遣い。政治的・社会的に公正・公平・中立的で、なおかつ差別・偏見が含まれていない言葉や用語)をコンセプトにした警察小説を依頼される主人公。

パワフルでエキセントリック編集者を相手に繰り広げられる禅問答?に著者のにやけ顔が浮かびます。

ミステリーらしい「秘密の海」、笑っちゃうけど現実だったら笑えない「リビング・ウィル」・・・多彩な変化球を愉しめます。


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スティール・キス [book] [ジェフリー・ディーヴァー]

sample1.jpgジェフリー・ディーヴァー/文藝春秋/お薦め度 ★★★★

リンカーン・ライム・シリーズ第12弾

ある事件をきっかけにNY市警の顧問を退いたリンカーン・ライム、今は刑事司法大学で教鞭をとるかたわら民事訴訟コンサルタントをやっている。

アメリア・サックスは「未詳40号」を追跡中、目の前でエスカレーターが人を巻き込む現場に遭遇、アメリアの救助活動もむなしく被害者の男は死亡、殺人犯には逃げられてしまう。

ライムはエスカレーターの事故で亡くなった男の妻の民事訴訟の事故調査の依頼を引き受ける。一方はライムの助力を得られないことを嘆きながら捜査を続けるアメリア。

いつしかライムとアメリアの利害が一致、ふたりで捜査に臨むことになる。ここからはいつものリンカーン・ライム・シリーズなのですが、ライムの教え子が助手としてチームに加わる。車いすの元疫学研究者、ジュリエット・・・

「未詳40号」のターゲットは「IoT」(Internet of Things)、日常の道具、ガスレンジ、車、エレベーター、エスカレーター・・・、を凶器に変えてしまう。

恒例?のドンデン返しも用意されたシリーズ第12弾!まだまだ愉しめますよ・・・

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