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半席 [book] [青山文平]

sample1.jpg青山文平/新潮社/お薦め度 ★★★★☆

2016年「このミス・・・」国内編第4位

当人のみならず、その子も旗本と認められる永々御目見以上の家になるには、少なくとも二つの御役目に就く必要がある。これを果たせなければ、その家は一代御目見の半席となる。

片岡直人は無役の小普請組から這い上がり徒目付に抜擢されたが、もうひとつの御役目、勘定方の役を得なければ旗本になれない。まだ見ぬ子のためにも半席から抜け出るのが直人の目標である。

そんな直人に上司の組頭、内藤雅之から表向きの御用と全く違う「頼まれ御用」を仰せつかる。直人がそこで求められたのは、なぜその事件が起きねばならなかったのか解き明かすことだった。

釣りの最中、筏から突然飛び込んだ老人、真桑瓜を出された老人がいきなり切りつけた・・・「爺殺し」?の直人と言われるように老人にまつわる話が六編。

直人の心の変化が手にとるようにわかるような構成。巻末の「役替え」がひときわ心に響くのも構成の妙!

初めて手にする作家だが、さすが直木賞作家と唸ってしまった。どの短編も結末の切れ味が半端ない!何冊か読んでみたい作家!


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