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彼女が家に帰るまで [book] [ローリー・ロイ]

sample1.jpgローリー・ロイ/集英社/お薦め度 ★★★★

MWA賞ノミネート作

1950年代後半のデトロイト、栄光のアメリカに景気後退の影が忍び寄る。黒人売春婦が殺された事件に異常に興味を示すマリーナ、長女を亡くし、いまだそのショックから抜け出せないジュリア、出産間近のグレース。

身近なところで事件は起きる。22歳のおとな子供のエリザベスが忽然と姿を消す。街をあげて捜査に乗り出す住人。事件をきっかけに三人の妻たちの関係とそれぞれの夫との関係に微妙な波風が立ち始める。

黒人売春婦と夫の関係を疑う一方、嘘に嘘を重ねるマリーナ。遊びに来た双子の姪に翻弄されながら、子供を望まぬ夫との距離に悩むジュリア。夫には言うことの出来ない秘密を抱えてしまったグレース。

黒人娼婦殺人事件とエリザベス失踪事件はつながっているのか?三人の鬱積した思いの行きつく先はどこなのか?

物語の進行と題材のギャップ、進行はソフト、題材はハード、がサイコ・サスペンス感を助長させている!?

処女作の「べント・ロード」はMWA賞処女長編賞受賞、二作目の本書はMWA賞ノミネート、三作目の「地中の記憶」はMWA賞受賞、なんともすごい作家!


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