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眠る狼 [book] ['17 海外編]

sample1.jpgグレン・E・ハミルトン/早川書房/お薦め度 ★★★★

MWA賞最優秀新人賞ノミネート作

10年間音信不通の祖父ドノからの手紙、「家に帰ってきてほしい、できることならー」、と。陸軍レンジャー部隊に10日間の休暇願を出しシアトルに帰郷するバン。

家のドアをあけたとたんバンが目にしたのは、頭を撃たれ瀕死の重傷を負ったドノの姿だった。

限られた時間のなか銃撃犯探しを始めるバン。それと並行して祖父と孫、ドノとバン、の風変わりな、プロの泥棒教育、過去が語られる。そこで培われたふたりの絆が10年の歳月を飛び越える。

祖父の仕事仲間に協力を仰ぎ、事件の核心に迫るバン。ハイテクを駆使した情報戦、カーチェイス、レンジャー部隊員に似つかわしくない?アクションだったり・・・を経て予想だにしない結末へ。

祖父と孫以外にも意外な絆が明らかになったり、心温かなミステリー!?



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アキラとあきら [book] [池井戸潤]

sample1.jpg池井戸潤/徳間書店/お薦め度 ★★★★

幻の長編書籍化!

ふたりの彬、瑛。彬は大手海運会社の御曹司、もうひとりの瑛は零細工場の息子。ふたりの接点は小学校のころにあったがお互いに覚えているのだろうか?

バブル経済の真っただ中、彬は父親の経営する海運会社を継がず、瑛は父親が会社を潰したことを動機に産業中央銀行に同期入行する。ふたりの彬、瑛は新人研修で伝説となるほど秀いでていた。

ふたりの人生の岐路は、弟がふたりの叔父にそそのかされ海運会社の社長に就任、叔父たちのホテル建設の連帯保証を差し入れたことからダッチロールが始まる。

バブル崩壊、海運会社のかじ取りを間違えた弟、苦渋の選択で彬が社長に就任、景気後退は加速度を増すまかり。ホテルは営業を開始したものの赤字のたれ流し、叔父たちの会社もホテル開業にあてた資金回収がままならず本業にも大きな影を落とす。彬の海運会社も組織疲労による売上ダウン・・・

このままでは共倒れの危機、産業中央銀行の瑛が書いた稟議、「会社にカネを貸すのではなく、人に貸す」、とは?

さすが元バンカー、著者自らが書いたことがあるような?稟議でした。700頁超の長編、一気読み間違いなしの池井戸・エンタメ小説です!



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ブラックボックス [book] [マイクル・コナリー]

sample1.jpgマイクル・コナリー/講談社/お薦め度 ★★★★

ハリー・ボッシュ・シリーズ最新刊

1992年、ロス暴動の最中、ボッシュは相棒と市内で多発する殺人事件の捜査に追われていた。その中のひとつに女性の射殺死体もあった。被害者はデンマーク人のジャーナリスト、混乱する状況下犯人を挙げることはできなかった。

あれから20年、ロス暴動を風化させないため当時の未解決事件を再捜査することが決定され、未解決事件班がこれに当たることになる。ボッシュにとっては待ち望んだ再戦!

いきなり朗報がもたらされる。最新技術により現場で見つかった薬莢から事件で使われた銃はジャーナリスト殺害事件以外にも使用されたことが判明する。

ボッシュ流の捜査が始まり、点が線になりかけたころ政治的な圧力が市警の上層部からかかるが、監視の目をくぐり抜け単独で事件を追いかけるボッシュ!

相変わらず一気読みの本シリーズ、読み終えるのがもったいない。



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海岸の女たち [book] ['17 海外編]

sample1.jpgトーヴェ・アルステルダール/東京創元社/お薦め度 ★★★★

デビュー

フリージャーナリストの夫パトリックからの連絡が途絶えて10日、舞台美術家の妻アリーナ妊娠していることを一刻も早くパトリックに伝えたかった。そんな妻の元へディスク、謎の画像入り、と夫の手帳が送られてくる。いてもたってもいられぬアリーナは取材先のパリへ飛ぶ。

舞台はパリ、タリファ、スペイン南端、ジブラルタル海峡を渡ればそこはモロッコ、リスボン・・・夫の行動が点から線へとつながる。その過程で夫とかかわった人たちが次々と殺されていく。

裏で糸を引く人物を特定するが、確たる証拠がないため<ザ・リポーター>誌もスクープ掲載に二の足を踏む。夫の敵討ちのためアリーナのとった驚きの一手とは・・・

異邦の地で少しずつ強くなっていくアリーナの姿にエール!次作も用意されているようなので期待したい。



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楽園 [book] ['17 海外編]

sample1.jpgキャンディス・フォックス/東京創元社/お薦め度 ★★★★

シドニー州都警察殺人捜査課シリーズ第二弾

前作「邂逅」で心に傷を負ったエデンとフランク、ケアを順調にこなすエデン、一方フランクは自暴自棄の状態を脱することができない。そんな折り、エデンの義父ハデスから頼みごとをされるフランク、その依頼とはハデスをつけ狙うストーカーを明らかにしほしいというものだった。

早々に現場復帰を果たすエデンは三人の女の失踪事件を担当、フランクを無理やり捜査に担ぎ出す。失踪した三人の共通点はジャッキーという男が経営する農場に滞在していたこと。エデンは潜入捜査を命じられる。

フランクはエデンの潜入捜査のバックアップとハデスの依頼を同時進行・・・

現在進行形の事件、失踪事件、ハデスのストーカー事件、とハデス、裏社会の大物、がハデスとなった過去の物語、ふたつがメインストリームとして流れる。

現在進行形は警察小説、過去の物語はノワール、何ともおてんこ盛りなシリーズ第二弾!

追伸:キャロル・オコンネル、マロリー・シリーズのオーストラリア版!?



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姉妹の家 [book] [~'16 海外編]

sample1.jpgシャルロッテ・リンク/集英社/お薦め度 ★★★★☆

超大作!

夫婦関係修復?のためイングランド北部の片田舎に家を借りクリスマス休暇を過ごす計画だったバルバラとラルフの弁護士夫婦、いきなり大雪に見舞われ、家に閉じ込められてしまう。電気、電話は使えず、食料もわずかしかない・・・

そんな危機的状況のなか、バルバラが偶然に手記を発見する。それは借りた家、「姉妹の家」、の元持ち主フランシスが書き記した妹ヴィクトリアとの愛憎劇、二つの大戦を生き抜いた家族と代々の封建領主の歴史、引き取った友人の娘たち、匿うことになるドイツ人スパイ・・・更に知られてはならない秘密までもが・・・

家と土地を守らんがために二つの大戦を生き抜いたの壮絶なフランシスの人生!

「ドイツの宮部みゆき」のキャッチフレーズに違わぬ秀逸な一冊。


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