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ミスター・メルセデス [book] [~'16 海外編]

sample1.jpgスティーヴン・キング/文藝春秋/お薦め度 ★★★★☆

MWA賞受賞作

職を求め市民センターに集まる多くの人々、その列にメルセデスが突っ込む。いく人も撥ね、轢き、走り去る。死者8人、負傷者多数・・・メルセデスは盗難車、犯人は「メルセデス・キラー」と言われ未だ捕まっていない。

退職刑事・ホッジスのもとに一通の手紙が届く、差出人は「メルセデス・キラー」。退職後、生きる目的を失ったホッジスを嘲笑うかのような内容に元刑事の魂が甦る。警察の手を借りず自分の手でこいつを捕まえてやる!

メルセデスを盗まれた持ち主、女性、は自殺、その母親と妹から重要な証言を得るホッジス、犯人と女性はチャットで繋がっていた。ホッジスも手紙でユーザーネームを用意され、犯人とホッジスのチャットを通した駆け引きが始まる。

自殺した女性の妹、ジャネルから探偵役を仰せつかるホッジス。その過程でお互いに惹かれあうふたりだったが、蜜月は長くは続かなかった。「ミスター・メルセデス」の仕掛けた罠にジャネル落ちる。ホッジスの身代わりとして・・・

ホッジスに屈辱を味あわせる為、更なる大量殺人を企てるミスター・メルセデス。それに対抗するホッジス、ホッジスの友人で高校生のジェローム、ジャネルのいとこで40代の少女?ホリー。

過保護に育てられたホリーが大変身、大活劇のヒロイン?となるラストは圧巻。サービス精神満載のMWA賞受賞作。

追伸:本書はホッジス、ジェローム、ホリーの三人組が活躍する三部作の第一章、すでに第二章、第三章も書き上がり邦訳を待つだけのようです。


タグ:MWA
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生か、死か [book] [~'16 海外編]

sample5.jpgマイケル・ロボサム早川書房//お薦め度 ★★★★☆

CWA賞受賞作

出所日前夜、オーディは脱獄を試み、まんまと成功する。もう一日待てば晴れて出所出来たのに・・・

10年前、現金輸送車を襲撃、七百万ドルを強奪、警官と銃撃戦の末、オーディは瀕死の重傷を負った。奇跡としかいいようのない回復を果たし、事件の共犯として服役中だった。

服役囚と思えないオーディの人柄が再び事件を引き起こす。モーテルに泊まるため名前を貸した母娘が射殺される。

オーディの脱獄の目的はいったい何なのか?

オーディは自分を撃った保安官の周りに現れ、保安官の妻と息子に接触する。何故?

その答えはひとりの女、ベリータとの出会いが大きくかかわっていた。ベリータとの過去、脱獄からの現在が交互に語られる。同じ服役囚、FBI特別捜査官、姉らがオーディの脱獄の目的を後押しする・・・

秀逸なエンターテインメントだ!


タグ:CWA賞
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氷の双子 [book] [~'16 海外編]

sample1.jpgS・K・トレメイン/小学館/お薦め度 ★★★★

サイコスリラー

一年前に双子の妹、リディアを事故でなくしたアンガスとサラ夫婦、孤島に移住することを決め、引っ越しの準備中、姉のカースティから発せられたひと言「どうしていっつもあたしのこと、カースティって呼ぶの、マミー。カースティは死んじゃった。死んだのはカースティだよ。あたしはリディア」。

いきなりサイコスリラーの序章・・・

やっと一年前の悲劇から立ち直り、再起を図るサラの胸にある疑惑が芽生える。事故現場のカースティの叫び「マミー、マミー、すぐ来て。リディ・ローが落っこちた」。死んだ娘を取り違えたのだろうか!?

孤島に移り住むサラに不可解な出来ごとが襲う。閉鎖された空間でサラの疑惑は娘から夫へ・・・

ありがちな舞台設定ではあるが、著者は物語の決着をどうつけるのか?頁をめくる手が止まらないサイコスリラー。


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背信の都 [book] [~'16 海外編]

sample1.jpgジェイムズ・エルロイ/文藝春秋/お薦め度

断念!?

相性の悪いジェイムズ・エルロイ!

LA市警の鑑識官、ヒデオ・アシダ、日系二世が踏み込んだ屋敷は血の海、日系人一家四人が腹を切り裂かれ亡くなっていた。1941年12月6日・・・

翌朝、日本軍が真珠湾を奇襲、太平洋戦争勃発。

日系人としてどう事件にかかわっていくのか?また、アメリカと日本の開戦にあたり、日本人の血をひくひとりとして差別とどう戦うのか?ストーリー的には興味をそそられるが、文体、登場人物の多さが頁をめくる手を重くする。

何とか上巻の最後まで行き着いたが、下巻への気力に「?」、泣く泣く?断念かな!?

前回断念したのもジェイムズ・エルロイ!?


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アックスマンのジャズ [book] [~'16 海外編]

sample5.jpgレイ・セレスティン/早川書房/お薦め度 ★★★★☆

CWA賞最優秀新人賞受賞作

1918年から1919年、ニューオリンズのアックスマン(斧男)は6人を殺害した。

一人の新聞記者のもとにアックスマンからの封書が・・・「次の火曜日、私はニューオリンズを通過する・・・その時間にジャズバンドが演奏中の家にいる人間は全員見逃す・・・ジャズを奏でていない者は斧をくらう・・・」

リトル・イタリーで殺害された夫婦の事件を追う警部補のタルボットに上層部から事件解決の圧力がかかったいた。

ルボットの元上司、ルカ・ダンドレアが刑期を終え出所、イタリア・マフィアのボスを再度頼る。支援と引きかえにアックスマンの正体を突き止めることを依頼される。

探偵社に務めるアイダ、事務員で終わりたくないとアックスマン事件の調査に、友人のコルネット奏者、ルイス・アームストロングの力を借り、取りかかろうとしていた。

三者三様の捜査・調査が始まり、三者三様の人物に行き当たる件は実にユニークで、事件が一挙に三つ解決する離れ業を生む。このプロットがCWA賞受賞の鍵か!?

人種差別の激しい時代のニューオリンズとそれに絡むニューオリンズ・ジャズ、空気感半端ない物語!


タグ:CWA賞
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悪徳小説家 [book] [~'16 海外編]

sample1.jpgザーシャ・アランゴ/東京創元社/お薦め度 ★★★★

CWA賞インターナショナル・ダガー賞候補作

悪行三昧の主人公、ヘンリー・・・小説を書いているのは妻のマルタ、ヘンリーは名前だけのベストセラー作家。編集者で愛人のベティを妊娠させてしまう。妻の愛人の間で揺れるヘンリー。

ヘンリーのとった行動は愛人の殺害、崖から愛人の乗った車を突き落とすが、車に乗っていたのは愛人ではなく妻だった。

完成まであと20頁の新作、自ら打出の小槌を手放し、妻殺害の偽装工作にまい進するヘンリー。何が真実でなにが嘘なのか!?

物語を複層させる人物たち、ヘンリーをつけ狙う語学教師、ベティのライバルの出版社社長秘書、ヘンリーの通う魚屋の主人・・・

真実と嘘の間を何の抵抗もなく泳ぎ切るヘンリーの人生、結末や如何に?

インターナショナル・ダガー賞の候補作だけのことはある一冊!

追伸:横山秀夫の「64」もCWA賞インターナショナル・ダガー賞候補作に。日本初!


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無実 [book] [~'16 海外編]

sample1.jpgジョン・コラピント/早川書房/お薦め度 ★★★★

衝撃の問題作!?

ミステリー作家のウルリクソン、本業とは全く畑違いの「娘から教わったこと」、肢体不自由で喋れない妻と四歳の娘との日々を綴った自叙伝、がベストセラーとなり、一躍時の人となる。

そんな彼の元に一通の封書が届く。「実父確定に関して」と題された書留が。差出人はヴァーモント州の児童家庭局、ヴァーモント州にはウルリクソンが過って一度だけ関係をもった?女性がいた・・・

DNA鑑定の結果、実の娘と判明、クロエは17歳、クロエを引き取り、家族4人の生活が始まる。読者にはクロエのバックには元弁護士のデズがついており、亡くなった母親のためウルリクソンを陥れる陰謀が明かされている。

クロエを実の娘としてではなくひとりの女として見てしまう自分がいることに戸惑うウルリクソン、その葛藤が連綿と綴られる。遂に酒の勢いで一線を越えてしまう。近親相姦!?

実刑判決を下され、財産を没収され、収監されるウルリクソン。クロエがTVショーで強姦されたことを赤裸々に告白、そのことで暴行を受け、片目を失い、足を引きずることになるウルリクソン。

出所前の更生施設で受け取った幼い娘のお絵描きノートに記載された謎のメッセージがウルリクソンを救うことに!

ミステリーとしての体裁は整えているが、途中の主人公の感情がリアル?過ぎることが問題!?アメリカでの出版はカナダから遅れること一年、賛否両論の問題作!?


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邂逅 [book] [~'16 海外編]

sample1.jpgキャンディス・フォックス/東京創元社/お薦め度 ★★★★

オーストラリアミステリー

ジャンキーが金属製の収納ボックスに繫がれたまま海上に遺棄される。収納ボックスの中から少女の遺体、周辺から同様の収納ボックスと遺体が20も見つかる。

どの遺体も失血死、それぞれに未縫合の手術痕、まさに臓器泥棒?

猟奇的殺人事件解明と、養父、裏社会の大物、の庇護のもと成長していくシドニー州都警察殺人捜査課刑事エデンとその兄エリック、同じく刑事、の姿が交互に語られる。

猟奇的殺人事件は移植手術ビジネスを行う外科医が特定される一方で、エデンとエリックの育てられ方、育ち方の秘密が結末まで縺れる。後者の方が断然おもしろい!?

シリーズ化された第二弾で、もうひとりの主人公エデンの相棒フランクの存在感にも期待したい。


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ささやかな手記 [book] [~'16 海外編]

sample5.jpgサンドリーヌ・コレット/早川書房/お薦め度 ★★★★

フランス推理小説大賞受賞作

実兄に対する傷害で19ヶ月の実刑判決をうけた俺ことテオ、40代のやくざ者。刑期を終え向かった先は実兄の入院している病院、そこでひと悶着起こし南仏の片田舎の民宿に逃げ込む。

暇にまかせ周辺を散策することが日課となる俺。民宿の女将もお弁当を用意してくれたり、散策コースをアドバイスしてくれる。そんなある日、女将のお薦めを散策する俺が見つけたのは一件の廃家、老人に招かれコーヒーをご馳走になる。暇乞いをしようと思ったとたん頭に一撃を食らった。

暗い地下室には先客、8年間鎖につながれ奴隷として酷使された、リュックが・・・

ふたりの老人、ふたりの奴隷の過酷な生活がこれでもかこれどもかと描かれる。

ある日、俺は兄弟の隙を見て脱出を試みる。川に沿って歩きつづけ、遂に道路に突きあたり、一台の車が通りかかる。脱出は成功したかに見えた・・・運転手は兄弟の幼なじみ、逃げた犬を見つけたと廃家へ連れ戻される。

そのうちリュックは死に、ひとり対兄弟の生活が繰り返される。

推理小説大賞受賞作なら最後にひと捻りあるだろうと思って読み進むが何もなく、エピローグを迎える。俺が過酷な生活を生き抜いたのは兄弟の存在だった、という告白が印象的な一冊。


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偽りの書簡 [book] [~'16 海外編]

sample1.jpgR・リバース&S・ホフマン/東京創元社/お薦め度 ★★★★

スペインミステリー

1952年、バルセロナ、フランコ総統率いる独裁政権下、上流階級の未亡人が自宅で殺された。検事局長はイシグロ・コストロを捜査官として指名、ちょうちん記事を見習い記者アナが所属する新聞社に書かせることに決める。

コストロ捜査官から便宜を図ってもらいながら記事を書くアナ。それまで担当していた社交蘭からのつてでまわりのご婦人たちに未亡人の人となりを聞きこむ。すると未亡人には若い恋人がいたのではないかと思い始める。

アナは事件関係の書類の中に「恋文」と思われる書簡を発見する。ここで登場するのがアナのはとこで文献学者のベアトリズ、言葉の使い方から筆者の人物像を割り出す力を持っている。早速「恋文」をベアトリズに鑑定してもらうアナ。

ここからアナとベアトリズ、二人三脚のお節介捜査?が始まる。

窮地に立たされると必ず救世主があらわれ一歩一歩真実に近づくふたりだったが、最後の最後にこれ以上踏み越えることのできない局面を迎えるふたりが捻り出した妙案とは・・・?

文章からいろんなことを鑑定する知的なベアトリズ、若くで猪突猛進なアナ、一見姉妹と思えるふたりが繰り出すユーモア・知的・サスペンス!?シリーズ化されているようなので第二弾も期待したい。


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