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樹脂 [book] ['17 海外編]

sample5.jpgエーネ・リール/早川書房/お薦め度 ★★★★

「ガラスの鍵」賞受賞作

<頭>という名のちっぽけな島に住むホーダー一家、その島には一家だけ。父イェンスと娘リウは夜な夜な本島へ出かけ、いろんなものを盗んでばかりいる。そのお陰?で家はゴミ屋敷状態・・・

その年のクリスマスは特別、おばあちゃんが死んだ?父親の作った棺に入れ、マッチで火を付けた。

おばあちゃんを殺したのは父、リウもその場に居合わせた。リウを本島の学校へ通わせようとしたことが原因。父親と娘の奇妙な絆!?

物語は、リウを海で死んだことにし、コンテナのなかで暮らさせたり、リウの妹、死産、をミイラ化の処理をして棺に入れ保管したりと次第にホラーの様相を呈していく。

リウが度々盗みに入っていたインの主人に気づかれ跡をつけられ、大きくなりすぎてベッドから動けない母親を発見されてしまう。しかも母親からの「三人を助けて」のメッセージが・・・更にホラー度を増す結末や如何に!?

私的には何で「ガラスの鍵」賞受賞作なの?と思ってしまった。

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われらの独立を記念し [book] ['17 海外編]

sample5.jpgスミス・ヘンダースン/早川書房/お薦め度 ★★★★
 
CWA賞最優秀新人賞受賞作

ソーシャルワーカーのピート、小学校からの連絡を受け、かけつけると校庭にみすぼらしい恰好をした少年、ベンジャミン、が・・・話を聞くと家族とともに山中で生活している、と。

支援を必要としていると判断、物資等をもって山中にわけいると、銃を持った父親が現れ、支援物資は必要ないと追い返されてしまう。

ソーシャルワーカーとして抱えているもうひとつの問題は、ドランカーの母親と非行少年、セシル、の間で繰り返される事件。

一方でピートも家庭がぎくしゃく、妻・娘と別居中、おまけに保護観察のついた弟が問題を起こしたりと公私にわたり最低の状態。

そんな折、ピートにとって重大な事件が起きる。娘のレイチェルが母親の元からいなくなる。

プライオリティはレイチェル、ベンジャミン、セシル、弟・・・ボロボロになりながら公私でもがき苦しみながら奔走するピート。

ダメ男かもしれないが、ひたむきな姿に拍手!

タグ:CWA賞
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東の果て、夜へ [book] ['17 海外編]

sample1.jpgビル・ビバリー/早川書房/お薦め度 ★★★★☆

CWA賞新人賞にして最優秀長編賞

麻薬斡旋所の見張り役の少年、イースト、15歳、警察の摘発により仕事を失う。組織のボスの次なる命令はLAから2000キロ離れたウィスコンシンまで車で移動、判事を殺すことだった。

命令を受けた黒人の仲間は3人、20歳をリーダーに、17歳、13歳、イーストの弟で殺し屋、それぞれ新しい偽造免許証と現金を持ちバンで旅立つ。

ここまでが第一部、第二部はバンでの長い旅路、いろんな問題が起き、20歳のリーダーが抜け、3人で殺人を遂行する。第三部は、弟と仲違い、17歳の少年は飛行機でLAへ、イーストはひとりオハイオのペイントボール場へ。

三部構成のクライム・ノヴェルなのだが、第四部へ続く選択をするイーストの清々しさ?が実にいい・・・

新人賞と最優秀長編賞のダブル受賞は伊達じゃない!!!


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呼び出された男 [book] ['17 海外編]

sample5.jpgヨン=ヘンリ・ホルムベリ/早川書房/お薦め度 ★★★☆

スウェーデン・ミステリー傑作集

「ミレニアム」のスティーグ・ラーソン、<エーランド島四部作>のヨハン・テオリン、<ヴァランダー刑事・シリーズ>のへニング・マンケル、<マルティン・ベック・シリーズ>のマイ・シューヴァル&ペール・ヴァールー・・・17名の作家の短編集。

英語で初めて出版されたアンソロジー、スウェーデンのミステリーが認められたという意味では画期的な一冊ですが、大御所?の短編としては物足らなさを感じます。

オーケ・エドヴァルドソン、未邦訳の作家、の「現実にはない」が短編としては面白かった。

誰もいない湖畔のキャンプ場に覚めた関係?のひと組の男女、湖畔から離れた酒屋とスーパーで食糧を調達、バーベキューが始まる、弾まない会話、一緒にウィスキーを飲まない女・・・

翌朝、買ってきたパンを投げ捨てる男、気まずさだけが残るなか、男はヘラジカ・サファリに参加する。そこで待ち構えていた女の策略とは?

なかなかスナップのきいた作品でした。


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シンパサイザー [book] ['17 海外編]

sample1.jpgヴィエト・タン・ウェン/早川書房/お薦め度 ★★★★

MWA賞最優秀新人賞、ピュリッツァー賞受賞作

1975年、ヴェトナム戦争終結、南ヴェトナム軍の大尉、本書の語り手、は将軍らとともにアメリカに渡る。避難民としてアメリカの支援を受ける・・・

大尉はフランス人宣教師がヴェトナム人の少女に産ませた私生児、アメリカで学び、英語はネイティブ、嘗ての教授の働きですぐに職場を得るが、将軍らをはじめとする人たちは難民生活に苦労する。

将軍の命を受けて反攻計画に暗躍する大尉は、実は北ヴェトナムのスパイだった。再起をかけた反攻計画は逐次、大尉の親友であり義兄弟のハンドラーのもとに報告がなされていた。

反攻計画がいよいよ実践されるに当たり、ハンドラーからヴェトナムに戻るなと指示されたにもかかわらず大尉は北ヴェトナムに渡るが、あえなく捕まり再教育キャンプに送られる。そこで自分たちが信じてきた革命の実態を見せつけられる!

語り手の大尉がアメリカサイド、ヴェトナムサイド、両面からヴェトナム戦争を見ることが出来る、アメリカ系ヴェトナム人だということ。著者も同様アメリカ系ヴェトナム人。ここが本書の大きなポイント。

それを象徴する言葉が「独立と自由以外に大切なものは何もない」から「何もないが独立と自由以外に大切である」という語り手の変説。南ヴェトナムがアメリカに生かされて姿と北ヴェトナムの理想が劣化していく姿の両面が語られている。

確かに凄い小説であるが、「」のない会話、圧倒的な言葉の力・・・頁をめくる手がなかなか進まないのも事実。ジョン・ル・カレ的なスパイ小説ではないないので覚悟を決めて読んでほしい!

タグ:MWA賞
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凍てつく街角 [book] ['17 海外編]

sample5.jpgミケール・カッツ・クレフェルト/早川書房/お薦め度 ★★★★

捜査官ラウン・シリーズ第一弾

妻の死、強盗殺人、から立ち直れないでいるラウン、酒びたりの毎日、しかも捜査官としての仕事は休職中。

そんなラウンに友人であるジョンソン、パブのバーテンダー、が頼みごとを。二年前から行方不明になっているマーシャを探してほしいというのだ。マーシャの母親に断るつもりだったが、依頼を受けてしまうウラン・・・

マーシャの恋人の線からマーシャは裏の犯罪組織に売られたことがわかる。これで終わりにしようと思ったが、周りに説得され、性犯罪の巣窟?ストックホルムへ飛ぶラウン。限られた時間でマーシャに行くつくことが出来るのか!?

物語は現在、2年前、30年前の3つのストーリーで展開される。現在はラウンの捜査状況、2年前はマーシャの日記、30年前は???

警察の協力を得られないまま武器を持たずに単身敵地へ乗り込む無謀さ?結末でラウンに協力する友人たち・・・アナログなストーリーだが好感が持てるシリーズ第一弾。

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晩夏の墜落 [book] ['17 海外編]

sample1.jpgノア・ホーリー/早川書房/お薦め度 ★★★★

MWA賞受賞作

乗客乗員11名を乗せたプライベートジェットが大西洋上に墜落。売れない画家スコットは4歳の男の子を背負いながら夜の梅を泳ぎ切り、奇跡的な生還を果たす。

プライベートジェットに乗っていたのは、<ALCニュース>の代表とその妻、ふたりの子供、護衛。銀行家夫婦。スコット。操縦士、副操縦士、客室乗務員の11名。生存者はふたりだけだった・・・

生還したスコットは英雄扱いされるが、ALCニュースの名物司会者はこの問題を違法な手段で得た情報をもとに煽りたてる。

遅々として進まぬ捜査と並行して11人の群像劇が綴られる。人気ドラマのクリエーター、ノア・ホーリー、ならではのプロット!?

スコットと男の子の絆、男の子を引き取った妹夫婦の軋轢、司会者との対決・・・サブストーリーを交え物語は結末へと向かう。墜落は事故だったのか事件だったのか最後に語られる真実とは?

ニュースをショー化、墜落事故?の関係者をニュースに登場させ、最後にはスコットも登場、視聴者を司会者の思惑通りにミスリードするところは現代のアメリカを象徴!?

MWA賞最優秀長編賞受賞作にしては趣を異にする一作。期待が大きかっただけに少々残念なところも・・・


タグ:MWA賞
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プリズン・ガール [book] ['17 海外編]

sample1.jpgLS・ホーカー/ハーパーBOOKS/お薦め度 ★★★★

国際スリラー作家協会新人賞ノミネート作

3歳から21歳まで父親に監禁?され、軍隊張りの教育を受けてきたペティ、その父が亡くなり保険金の100万ドルを受け取るには気色悪い遺言執行人ランディと結婚すること、と。何でこんな遺言を・・・

ランディから逃れるため一計を案じるペティ。スーパーマーケットのアルバイト、デッカーに車を運転してもらい、弁護士事務所で父の遺品を取り戻し、バスターミナルに向かう途中、ランディの執拗な追跡を受け、そのまま二人の逃避行が始まる。

二人に救いの手を差し伸べたのはデッカーの叔父、遺品の中にはペティの母親と思われる写真、ネックレス、手紙の束。そこには実の父親の存在が?

果たしてどちらが本当の父親?母親の行方は?再びデッカーとふたりの自分探しの旅が始まる。

軍隊ばりの訓練の成果、初めて目にする世の中、想像しなかった恋心・・・結構いい線いってたのに・・・結末にもうひと捻りあれば新人賞だったのかな!?


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眠る狼 [book] ['17 海外編]

sample1.jpgグレン・E・ハミルトン/早川書房/お薦め度 ★★★★

MWA賞最優秀新人賞ノミネート作

10年間音信不通の祖父ドノからの手紙、「家に帰ってきてほしい、できることならー」、と。陸軍レンジャー部隊に10日間の休暇願を出しシアトルに帰郷するバン。

家のドアをあけたとたんバンが目にしたのは、頭を撃たれ瀕死の重傷を負ったドノの姿だった。

限られた時間のなか銃撃犯探しを始めるバン。それと並行して祖父と孫、ドノとバン、の風変わりな、プロの泥棒教育、過去が語られる。そこで培われたふたりの絆が10年の歳月を飛び越える。

祖父の仕事仲間に協力を仰ぎ、事件の核心に迫るバン。ハイテクを駆使した情報戦、カーチェイス、レンジャー部隊員に似つかわしくない?アクションだったり・・・を経て予想だにしない結末へ。

祖父と孫以外にも意外な絆が明らかになったり、心温かなミステリー!?



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海岸の女たち [book] ['17 海外編]

sample1.jpgトーヴェ・アルステルダール/東京創元社/お薦め度 ★★★★

デビュー作

フリージャーナリストの夫パトリックからの連絡が途絶えて10日、舞台美術家の妻アリーナは妊娠していることを一刻も早くパトリックに伝えたかった。そんな妻の元へディスク、謎の画像入り、と夫の手帳が送られてくる。いてもたってもいられぬアリーナは取材先のパリへ飛ぶ。

舞台はパリ、タリファ、スペイン南端、ジブラルタル海峡を渡ればそこはモロッコ、リスボン・・・夫の行動が点から線へとつながる。その過程で夫とかかわった人たちが次々と殺されていく。

裏で糸を引く人物を特定するが、確たる証拠がないため<ザ・リポーター>誌もスクープ掲載に二の足を踏む。夫の敵討ちのためアリーナのとった驚きの一手とは・・・

異邦の地で少しずつ強くなっていくアリーナの姿にエール!次作も用意されているようなので期待したい。



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