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ヘレン・マクロイ ブログトップ

ささやく真実 [book] [ヘレン・マクロイ]

sample1.jpgヘレン・マクロイ/東京創元社/お薦め度 ★★★★

 
ベイジル・ウィリング博士シリーズ

今年二冊目の邦訳、一冊目は「ふたりのウィリング」(筑摩書房)。

悪趣味な話題提供で世間を騒がすクローディア、今回は生化学者の研究室から拝借?した新薬の自白剤を用いてのパーティー

参加者はクローディアの三番目の夫、夫の前妻、なぜか若い娘、クローディアが大株主の繊維会社の総支配人、生化学者。ウィリングはたまたま生化学者を車で送ったことでパーティーの参加者に出会う。

自白剤入りのお酒を飲まされた面々の暴露合戦が始まる。

翌朝、恋人、ギゼラを送り届けた帰り、クローディアの屋敷の灯りに不信感を覚えたウィリングが死体となったクローディアを発見する。

謎解き、フーダニットに特化した一冊。愉しめますよ!

 


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二人のウィリング [book] [ヘレン・マクロイ]

sample1.jpgヘレン・マクロイ/筑摩書房/お薦め度 ★★★★

ベイジル・ウィリング博士シリーズ

たばこ屋で出会った男がタクシーの運転手に自分の名前は「ベイジル・ウィリング」だと告げる。ウィリングは男の告げた住所をたよりにタクシーを追う。パーティーが開かれている家、ドイツ人の精神科医・ツィンマー、を見つけ出し、その家に乗り込む・・・何とも魅力的な書き出し!

パーティーの参加者のひとりがウィリングを知っていたことから、偽のウィリングを強引に連れ出し、話を聞こうとしたがダイイングメッセージ、「鳴く鳥がいなかった」、を残し、息を引き取る。死因は毒物中毒。

続けて起こる事件。パーティーに参加していた富豪の老婦人も同様の薬物中毒で亡くなる。

パーティに参加していたわけありな面々、老婦人の甥、ナイトクラブの経営者と妻、土建業者とその妻、詩人とその娘・・・その内の何人かがツィンマーの治療を受けていた。

殺された男は探偵、その雇い主は老婦人。何かの口封じか!?

ウィリングの名推理とアクション?を十分にお楽しみください。


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歌うダイアモンド [book] [ヘレン・マクロイ]

sample1.jpgヘレン・マクロイ/東京創元社/お薦め度 ★★★★

九編収録された傑作選!?

特筆すべきことはSFものが4編も入っていること。わたしは初めて手にしました。最近で言うと「地上最後の刑事」、「カウントダウン・シティ」/ベン・H/ウィンタースなんかがそうですね。

わたし的には意外な作品!

また、シリーズものの「ベイジル・ウィリング博士」も2編入っています。表題の「歌うダイアモンド」もそうです。未確認飛行物体を題材にしたミステリー

清朝末の北京を舞台にした「東洋趣味」、シノワズリ、は雰囲気のある作品。

多芸なマクロイを愉しんでいただける一冊です。


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逃げる幻 [book] [ヘレン・マクロイ]

sample1.jpgヘレン・マクロイ/東京創元社/お薦め度 ★★★★

ベイジル・ウィリング博士シリーズ

「2015 本格ミステリ 」第1位!

ダンバー大尉は密命、監視員を殺し逃走したナチの捕虜の探索、をおびハイランド地方を訪れる。機内で同乗したネス卿から家出を繰り返す少年の話を聞く。

滞在先で偶然にもその少年に遭遇、両親のもとで送り届けることに。

精神科医でもあるダンバー、家出を繰り返し、忽然と消える少年にかかわざるを得なくなる。

そして少年の家庭教師が殺されるに至り、犯人探しの中心にたつダンバーと思いきや、真打、ベイジル・ウィリング博士の登場とあいなる・・・

戦後間もない時代設定が本書のポイント!?


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小鬼の市 [book] [ヘレン・マクロイ]

sample1.jpgヘレン・マクロイ/東京創元社/お薦め度 ★★★★

ベイジル・ウィリング博士シリーズ

ジェームズ・ボンド顔負けのベイジル・ウィリング博士の正体は!?

第二次大戦中のカリブ海の島国、通信社に働き口を求めた次の日、支局長が亡くなり、幸運にも後釜に座るフィリップ・スターク。

ライバルの女性記者から前任者は特ダネを追っていたことを知らされると、いきなり暴漢に襲われ、危うく難を逃れる。やがて本社から前任者は何者かに殺された、その真相を追えと指示が出る。

大戦中のスペインアメリカドイツとの関係を逆手に取った、当時としては意欲的なプロットになっているが、そこはヘレン・マクロイの筆が冴える。

表題の「小鬼の市」に読了後、納得!


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暗い鏡の中に [book] [ヘレン・マクロイ]

sample2.jpgヘレン・マクロイ/早川書房/お薦め度 ★★★★

昭和52年刊行、絶版の一冊

ベイジル・ウィリング博士シリーズ

突然、女学園の教師を解雇されるフォスティナ、奇妙なことに本人に思い当たる節はまったくないのに。

同じ学園の女教師・ギゼラは事件の成り行きをベイジルに告げる。

ベイジルがフォスティナの代理人として真相解明に乗り出す。そこで明らかになる事実、学園長を含めた学園の何人かが、あたかも生き霊を見るように、同時刻に違った場所でフォスティナを目撃していた。そのことで以前も教師を首になっていた・・・

新たな事件が学園を襲う。同僚だった女教師がフォスティナ?によって殺される。当の本人はまったく違う場所に居たのに。

生き霊の謎を如何に解くのか、ベイジル博士の腕の見せ所。古さを感じさせない傑作。


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家蠅とカナリア [book] [ヘレン・マクロイ]

sample8.jpgヘレン・マクロイ/東京創元社/お薦め度 ★★★★★

ベイジン・ウィリング博士シリーズ

1942年刊行の傑作、邦訳は2002年

クラシックなプロット。公演初日、舞台で起こる殺人事件、死体に近づくことができたのは三名、主演女優、外科医役、警官役の男優。

周辺で起こる不可解な出来事、刃物研磨店に押し入り何も盗らず鳥かごからカナリアを放つ夜盗、劇中で使われるメスの紛失、黒装束に身を包んだ人影が落とす台本、事件に居合わすベイジン・・・お膳だては完璧。

丹念な人物描写、人間関係、謎解き・・・十分に愉しめるヘレン・マクロイの初期の傑作です。


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割れたひづめ [book] [ヘレン・マクロイ]

sample6.jpgヘレン・マクロイ/国書刊行会/お薦め度 ★★★★

ベイジル・ウィリング博士シリーズ

1968年発表、2002年邦訳、遅れてきた一冊

雪道に迷うウィリング夫妻、一夜の宿を提供してくれたのは、古びた館”クロウズ・フライト”。事件はそこで起きる。

クロウズ・フライトに集うのは、借主で小説家のスウェインとその妻と娘。貸主でスウェインの編集担当のクロウと妻。同じくスウェインの出版社のオルコットと妻。

クロウズ・フライトに存在する”開かずの間”、そこで眠るものは翌朝、必ず死んでいる、と。

スウェインの娘と隣家の少年の悪だくみにより、ウィリングを含めた四人の男たちが、くじ引きで”開かずの間”で一晩を明かすことになる。

貧乏くじを引いたのは貸主のクロウ、言い伝えは生きていた。

ヘレン・マクロイの研究家によれば必読の書らしいが、時代的なことを考慮しても謎解きの説得力が少々乏しいように思える。


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死の舞踏 [book] [ヘレン・マクロイ]

sample5.jpgヘレン・マクロイ/論創社/お薦め度 ★★★★

遅れてきた邦訳

1938年に発表されたデビュー作の邦訳。精神分析探偵、ベイジン・ウイリング博士シリーズ、第一弾。

早朝のニューヨーク、降り積もった雪の中から若い女性の死体が発見される。しかも死体は熱をもっていた。

警察に駆け込むアン・クラウド、従姉妹のキティ・ジョセリンがいなくなった、と。そこには複雑な事情が。社交界にデビューするはずだったキティが急病になり、アンがキティの身代わりを務める。その事実を知っているのは継母とメイドだけ。

舞踏会の参加者は明確、ベイジンの捜査が始まる。

精神分析博士、ベイジンの持論は「個々人の行動に偶然というものはない」。対象者の心理分析を行いながら犯人を追いつめる。まったく古さ感じさせない一冊。


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殺す者と殺される者 [book] [ヘレン・マクロイ]

sample3.jpgヘレン・マクロイ/東京創元社/お薦め度 ★★★★

復活ミステリー

「幽霊の2/3」は1956年、本書は1957年刊行の新訳

遺産相続を機に生まれ故郷に帰るハリー・ディーン、そこにはハリーの想いの人、シーリアがいる。

故郷で起こる小さな出来事、謎のメモ、徘徊者、消える運転免許証、の結末はシーリアの夫の事故死。

事件の真相は、シーリアの息子のひと言であらぬ方向へ急展開する。

「あの免許証は知らない人が落としたわけじゃないんだ」

「ディーンさんじゃないか」

「・・・ただ、いつもとちがってたけど。ずっと年取って見えたし。目もどんよりとしてて、死んでるみたいだった」

前半はミステリー、後半はサスペンス、一冊で二度おいしい一冊。ヒントは、「二重人格者は、その夢を見ている者の反乱」。

既刊を何冊か手にしたい作家です。


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