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ファミリーポートレイト [book] [桜庭一樹]

sample9.jpg桜庭一樹/講談社/お薦め度 ★★★★ 

直木賞受賞後初の書き下ろし

「赤朽葉家の伝説」、「私の男」から続く生半可でない家族愛。一冊一冊はすごい小説、特に直木賞受賞作「私の男」は、だが読み手にとっては少々つらいものがある。決して楽しい小説ではないから。

母親は眞子、娘は駒子。マコとコマコ。逃亡生活、虐待、呪文・あなたとこの世の果てまで一緒、別れ・・・なんともすごい設定。

「ファミリーポートレイト」とは妙なる表題、正に物語を支配するマコの呪文を象徴している。

物語の粘っこさにめげなければ高い評価の作家!?


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少女には向かない職業 [book] [桜庭一樹]

sample9.jpg桜庭一樹/東京創元社/お薦め度 ★★★★ 

直木賞作家のルーツ!?

殺人は、少女には向かない職業です

ブレーク・スルーとはこういうことを言うのですね。本書と「赤朽葉家の伝説」、「私の男」の間には、力量的に大きな差があります。著者は「赤朽葉家の伝説」でブレーク・スルーし、「私の男」で直木賞を受賞。読み比べてみるとよくわかります。

片鱗は本書からも読み取れますが、短期間でこれほどブレーク・スルーするさまには驚かされます。強運の持ち主でもありますね。

強運の持ち主といったのは直木賞受賞を見ればわかります。選定はライバルとの相対評価ですから、強いライバル、弱いライバルでは大違いです。今回の受賞は明らかに後者だったように思えます。

北村薫、真保裕一、伊坂幸太郎・・・強運をわけてほしい人はたくさんいますね!?
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私の男 [book] [桜庭一樹]

桜庭一樹/文藝春秋/お薦め度 ★★★★★ 

衝撃の問題作!?

ひょっとすると「直木賞」をとる作品かも!?「ハンニバル・ライジング」、「夜愁」に続く「時間巻き戻し」作。

25歳の淳悟が9歳の孤児、花を養子縁組で「獲得」する。「獲得」するという言葉がぴったり!

「あの、絡みあう二本の木を描いた絵画の名前は、チェインギャングというらしかった。鎖につながれた囚人どうし、という意味だ。互いにつながれているために、どちらも相手から逃げられないのだ。絡まって。痩せこけて。疲れきり。それでも、強欲に枝をのばす・・・」

淳悟と花の関係を正にあらわした一節。あり得ない父と娘の関係を描き出す衝撃作。ここまで書くの、それも三十六歳の女が・・・

しばらく目が離せない作家になってしまいました。


タグ:直木賞
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赤朽葉家の伝説 [book] [桜庭一樹]

桜庭一樹/東京創元社/お薦め度 ★★★★ 

日本推理小説作家協会賞受賞作

祖母、母、娘、親子三代の物語。今年は親子三代記が上位独占か!?
「警官の血」も親子三代記・・・

なんとも不思議な。昭和、バブル、平成を生きぬいた、万葉、毛鞠、瞳子の物語。

アマゾンによせた著者コメント。
みなさん、鳥取県紅緑村から、こんにちは。桜庭一樹です。
 この『赤朽葉家の伝説』は2006年の4月から5月にかけて、故郷の鳥取の実家にこもって一気に書き上げました。わたしは山奥の八墓村っぽいところで生まれ育って、十八歳で東京に出て、小説家になりました。昭和初期で時が止まったようにどこか古くて、ユーモラスで、でも土俗的ななにかの怖ろしい気配にも満ちていて。そんな故郷の空気を取り入れて、中国山脈のおくに隠れ住むサンカの娘が輿入れした、タタラで財を成した製鉄一族、赤朽葉家の盛衰を描いたのが本書です。不思議な千里眼を持ち一族の経済を助ける祖母、万葉。町で噂の不良少女となり、そののちレディースを描く少女漫画家となって一世を風靡する母、毛毬。何者にもなれず、偉大な祖母と母の存在に脅えるニートの娘、瞳子。三人の「かつての少女」の生き様から、わたしたちの「いま」を、読んでくれたあなたと一緒に、これから探していけたらいいなぁ、と思っております。

はじめて手にする作家で、気になっていた一冊です。何冊か読んでみたいと思っています。


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