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血の極点 [book] [ジェイムズ・トンプソン]

sample1.jpgジェイムズ・トンプソン/集英社/お薦め度 ★★★★

シリーズ第四弾にして最終章

シリーズ第五弾を執筆中に急逝。本書が最終章となってしまった・・・

前作「白の迷走」は警察小説からノワールに舵を切った衝撃作だった。本書はその続編。

カリ・ヴァーラの家の窓に脅迫状が付いて煉瓦が投げ込まれる。続いて催涙手榴弾も・・・誰かだカリの命を狙っている。

妻のケイトは娘のアヌを置いて出ていく。身体の不自由なカリと娘の面倒を部下のスイートネス、恋人のイェイナ、ミロ、カリの部下、のいとこのミルミアがみることに。

イェイナとミルミアがケイトの車に乗り込もうとした時、爆発がおきミルミアが瀕死の重傷を負う。ケイトの身代わりになったミルミア・・・

カリ、ミロ、スイートネス、三人による破天荒な作戦が始まる。

家族を守るための戦いと妻・ケイトとの関係修復の戦い?が並行して語られるところは北欧ミステリーの面目躍如!

もう本シリーズが読めないなんて・・・残念のひと言。


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白い迷路 [book] [ジェイムズ・トンプソン]

sample1.jpgジェイムズ・トンプソン/集英社/お薦め度 ★★★★

カリ・ヴァーラ・シリーズ第三弾

前二作とは違い大きく舵を切った作品。

非合法特殊部隊は犯罪者から現金、麻薬、武器等を盗み、内務大臣と国家警察長官に15%づつを渡し、残りを部隊の活動資金に充てる。カリがこの役を引き受けた理由は、人身売買の運命にある少女らを救い出すことが出来ると考えたから・・・

しかし、実態はもっと役に立つ警官から何のためらいもなく法律を破り、どんなことでもする男へと変化しただけだった。

妻のケイトに仕事の大部分は話している。そのことがケイトを苦しめ、ケイトを飲酒に走らせる。

そんな中、穏健派の政治家が殺害され、頭部が送りつけられる事件が発生する。カリらは非合法活動を休止、事件を追うことに。

そこにフランスの諜報部員が誘拐事件の犯人と殺害事件の犯人が同一犯ではないかと絡み事件は混沌としていく。

最後はカリもボロボロ、ケイトもボロボロ、部下もボロボロ・・・次作へどう繋げるのかと要らぬお節介をしてしまうはめに!?

今年の8月に著者が急逝、シリーズ第四弾が遺作となるかもしれない・・・


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凍氷 [book] [ジェイムズ・トンプソン]

sample1.jpgジェイムズ・トンプソン/集英社/お薦め度 ★★★★

フィンランド・ミステリー

前作「極夜」はなかなかの秀作、本書はそれに続くシリーズ第二弾

ヘルシンキ警察へ異動となったカリ、前作で流産をし、また妊娠、臨月を迎える妻、ケイト。夫は新組織で力を試され、妻は出産休暇中・・・

カリが受け持つ事件は2つ、ひとつは建設会社社長の妻が拷問?を受け殺された事件。もうひとつは国家警察長官からの直命で、旧公安警察の元職員が戦時中、捕虜収容所で大量虐殺にかかわったとして、ドイツから引き渡しを求めれられいる件。これに関してはカリの祖父も同時期、元職員と一緒に収容所に居たという。

北欧ミステリーの特徴のひとつでもある主人公の私生活が必要以上に語られる件は本書でも健在。ケイトの弟と妹がアメリカから訪ねてくる。フィンランドとアメリカの文化を対比させながらフィンランドの風習、考え方を語るところは実に興味深い。

殺人事件と元職員と祖父の件が結末で交差するのだが、その交わり方がダイナミック過ぎ、万人の予想をはるかに超えてしまう!?

次作への伏線も含め、シリーズ第三弾を期待したい。


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極夜 カーモス [book] [ジェイムズ・トンプソン]

sample1.jpgジェイムズ・トンプソン/集英社/お薦め度 ★★★★☆

フィンランド発のミステリー

極寒の地、ラップランド、小さな地方警察管内で起こる惨殺殺人事件。被害者はソマリア難民、黒人女優、死体の腹部に「黒い売女」という刻印が。性犯罪者の仕業?人種差別的事件か?

捜査を担当する警察署長、カリ・ヴァーラ。皮肉なことに容疑者第一号は元妻、ヘリの内縁の夫。事件は簡単に解決かと思われた。

しかし捜査は難航、DNA鑑定の結果、銀行家の息子、部下の息子も関係していることが判明、次いでヘリが殺されてしまう。警察長官のプレッシャーに押しつぶされそうになるカリ。

開き直ったカリがとる最後の手段は「囮捜査」、その結末は如何に!?

どんでん返しも用意され、ミステリーとしても秀作だが、題名が示す「極夜」、太陽が昇らない闇、零下40度、のなか培われたフィンランド人の生活習慣、考え方、価値観を、カリの妻、アメリカ人、が理解出来ないことで対比がより際立つ点が実にいい。

それにしても、家庭でいくら妻とは言え、事件の経過を話すことが北欧発の警察小説では当たり前なのか?


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