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要塞島の死 [book] [レーナ・レヘトライネン]

sample1.jpgレーナ・レヘトライネン/東京創元社/お薦め度 ★★★★

女性刑事マリア・シリーズ第三弾

前作「氷の娘」では妊娠中の捜査、ペルツァとの昇進争いとちょっと重苦しかったが、本書では育児休暇明け、警部へ昇進と公私ともマリアに大きな変化が・・・

過っての恋人が亡くなった、事件性はなしと判断された、島を夫、娘とともに訪れるマリア。島は現在、ある会社の所有物になっており、一般にも解放されていた。事件はその島で起きる。所有企業の社長が死体で発見される。

同じ島で起こったふたつの事件、恋人の死は本当に事件性はなかったのか?社長の死は自殺?他殺?ふたつの事件の関連性は?

前二作に比べるとちょっと物足りない感じ。中だるみ!?

それにしてもフィンランド育児制度はすごい。マリアが仕事に復帰すると同時に夫が育児休暇に入り、娘の面倒をみる徹底ぶり。当たり前になっている制度だから「イクメン」という言葉はフィンランドにはない。ちなみにフィンランド出生率は。1.9、日本は1.4。そんな状況も反映されたフィンランド発のミステリー。


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氷の娘 [book] [レーナ・レヘトライネン]

sample1.jpgレーナ・レヘトライネン/東京創元社/お薦め度 ★★★★

マリア・カッリオ・シリーズ第二弾

前作「雪の女」で予期せぬ妊娠、あれから四カ月、お腹のふくらみも目立つ妊娠七カ月、身重にも関わらず捜査にあたる巡査部長・マリア。

将来を嘱望されたフィギュアスケート選手・ノーラが車のトランクから死体で発見される。凶器は彼女のスケート靴のエッジだった。

数日前、マリアは殺された少女のスケートショーを観戦していた。そのショーには上司・タスキネンの娘・シルヤも出演していた。

ノーラの気の強い性格と言動が周り、ペアを組む相手、二人のコーチ、協会の理事、両親・・・らと軋轢を生んでいた。

母親と一時つき合い、その後ストーカーになった男が捜査線上に浮かぶが、アリバイがあることが判明。マリアらは丹念にノーラの人間関係を洗って行く。

身重の警察官が活躍する小説は初めて、そういう意味ではレアな一冊。前作同様、安定した書きっぷりが実にいい。次作の邦訳も用意されているようなので期待したい!


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雪の女 [book] [レーナ・レヘトライネン]

sample1.jpgレーナ・レヘトライネン/東京創元社/お薦め度 ★★★★

マリア・カッリオ・シリーズ第一作

本国、フィンランド、ではすでにシリーズ化され、本書はシリーズ第四作にして「推理の糸口賞」を受賞。これに続き「氷の娘」も「ガラスの鍵賞」にノミネートされた。フィンランドを代表する作家!?

北欧ミステリーのひとつの特徴、主人公の私生活を丹念に描く、がここでも生きている。

主人公のマリア・カッリオ巡査部長は、女性だけのセラピーセンターでの講演を依頼される。講演の数週間後、館の女主人が森の中でガウンとパジャマ姿の死体で発見される。

死因はアルコールと睡眠導入剤を一緒に飲んだもので、自殺、他殺の両面で捜査が行われる。

女主人の失踪時、館にいた伯母、ストリッパー、音楽学校の講師、厳格な宗教信者の面々が取りあえず被疑者となる。

捜査中に脱獄犯につけ狙われたり、予期せぬ妊娠と、公私とも盛りだくさんな構成。結末はもう少し捻りがほしかったが全体としは及第点、次作、「氷の娘」に期待したい。


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