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真実の10メートル手前 [book] [米澤穂信]

sample1.jpg米澤穂信/東京創元社/お薦め度 ★★★★

太刀洗万智の短編6編

「王とサーカス」の前日談、新聞記者時代、とフリーランスの記者としての活動記録。

太刀洗万智、取っつきにくいが、二、三手先を読んだ隙のない段取り、多くを語らず、誤解を招くような態度も確かなものだけを集め、あらゆる角度から検討を加えることの証。

探偵ではなくあくまでも記者として真実を解き明かす。記事を書くことで大なり小なりの波紋が起こる。そこが探偵と記者の一番の違い。そのスタンスは時には己の身を削る。それでも真実を直視する記者、太刀洗万智・・・「綱渡りの成功例」にそのことが語られている。

最近はまっている若竹七海の葉村晶シリーズ、葉村は探偵、ストイックでシニカル。探偵と記者としての立ち位置は違うが、太刀洗万智と相通じるものがあるように思える!?

太刀洗万智を掘り下げるにはもってこいの一冊。本書を読んから「王とサーカス」を手にすればよかった・・・


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さよなら妖精 [book] [米澤穂信]

sample1.jpg米澤穂信/東京創元社/お薦め度 ★★★★

最新刊「王とサーカス」とリンク?

雨宿りをしているマーヤ、ヨーゴスラヴィア出身、行くところがない、と。わたしの同級生、白河の家は旅館、二ヶ月間旅館を手伝うことに。そこから奇妙な交流が始まる。

ユーゴスラヴィアは6つ共和国で成り立っている。スロヴェニア、クロアチア、セルビア、ボスニアヘルツェゴヴィナ、モンテネグロ、マケドニア。1991年、血で血を洗う内戦が勃発。

マーヤと過ごした二ヶ月、マーヤは自分の帰る場所を告げず日本を去る。彼女の出身地はどこなのか?わたしたちの謎解きが始まる。

内戦問題をこういう形で物語にする著者の発想に脱帽。余韻の残る一冊!

追伸:わたしの同級生として太刀洗万智が登場するが、最新刊「王とサーカス」の主人公となんらリンクしていない。


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王とサーカス [book] [米澤穂信]

sample1.jpg米澤穂信/東京創元社/お薦め度 ★★★★

最新刊

主人公の太刀洗万智は6年務めた新聞社を辞め、フリーのライターとして、月刊誌の旅行事情の取材でカトマンズを訪れる。そこで事件は発生する。ネパール国王をはじめ親族8人が皇太子により射殺される・・・

ショッキングな事件にもかかわらず、政府は沈黙を守る。いらつく市民が王宮を取り囲み警官隊と一発触発の様相を呈す。

千載一遇のチャンス?とばかり万智は取材に奔走する。そんな折、宿の女主人から王宮に使える准尉を紹介され、指定の場所に赴く万智、そこは廃墟と化したクラブ跡だった。

しかし、准尉の取材から殺人事件の手掛かりは得られなかったばかりか、准尉が死体で発見される。

王宮での殺人事件と准尉殺害事件がリンクしながら進むのかと思いきや、准尉の殺人事件を追う万智・・・

「満願」が良かっただけに期待しちゃいました。ジャーナリズム云々という余分なものが入り、ちょっと期待はずれな一冊!?


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満願 [book] [米澤穂信]

sample1.jpg米澤穂信/新潮社/お薦め度 ★★★★☆

山本周五郎賞受賞作にして直木賞最終候補作

今年のベスト10には入るだろうなと思っていた未読の一冊。

予想に違わぬ秀逸な短編集。

6編収録されているなかでは、表題の「満願」もいいが「夜警」がいい。横山秀夫ばりの警官に向かない男たちの話。

直木賞を獲るには、受賞者の黒川博行に比べると、汗のかき方がすくな過ぎたのかな!?

若手では長岡弘樹よりも飴村行、本書の米澤穂信の方が短編の旗手とわたし的には思っています。

次の短篇集も期待して待っています。


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折れた竜骨 [book] [米澤穂信]

sample1.jpg米澤穂信/東京創元社/お薦め度 ★★★★

日本推理作家協会賞受賞作

舞台は12世紀末のヨーロッパ、ロビン・フッドが生きた時代。ソロン諸島の領主・ローレント、「呪われたデーン人」からの侵略に備え傭兵を囲っている最中、何者かによって殺される。

ローレントの娘・アミーナは放浪の騎士・ファルクと従士ニコラに真実究明の命をくだし、自らも犯人探しに奔走する。

ひと癖もふた癖もある傭兵たちだが、見事にデーン人からの侵略を見事に防いでくれた。しかし、この傭兵たちのなかに犯人がいるはず・・・

特殊設定ミステリーの謎解き、なかなか多才な著者、趣を異にする一冊だが好みが分かれる!?


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犬はどこだ [book] [米澤穂信]

米澤穂信/東京創元社/お薦め度★★★★

初めて手にする作家。ある雑誌のインタビューで、

「そもそもミステリーを書くようになったキッカケは?」
「・・・北村薫先生の存在が大きいかと思います。『六の宮の姫君』という作品があるのですが、ものすごく感銘を受けました・・・これは芥川龍之介が遺した少し謎めいた言葉をめぐる小説なのですが、トリックと言うよりも、設定やテーマの部分に関して”ミステリーというのはこういうこともできるのか!”と、強い衝撃を受けました」
「北村薫さんのほかに、影響を受けた作家はいますか?」
「・・・泡坂妻夫先生などは短編も長編も本当に好きな作品が多いですね。北村先生もそうですが、ミステリーとしての精度もさることながら、文章がすごく綺麗でしっかりしているところがツボで。逆に、文章に魅力がないと、ちょっと寂しいなと思いますね」

わたしの大ファンである「北村薫」と「泡坂妻夫」に傾倒していると聞いたからには、手にせざるを得ません。ということで・・・

都会暮らしのストレスに敗れ、田舎へUターンした主人公・紺屋長一郎、そこではじめた「犬捜し専門」の探偵事務所、幼馴染のはからいで舞い込んだ仕事は、「姿を消した孫娘の捜索」、と「掛け軸の言葉の意味を探る」。押しかけパートナーのハンペーと共に謎解きに乗り出す。

今後注目をしていきたい作家のひとり!?シリーズ化されるようなので第二弾にも期待したい。


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