So-net無料ブログ作成
検索選択
若竹七海 ブログトップ

暗い越流 [book] [若竹七海]

sample1.jpg若竹七海/光文社/お薦め度 ★★★★

 
名手による短編集

五編収録。その内二編が葉村晶もの、ファンとしてはうれしい限りです。

表題作、「暗い越流」、五人を殺した死刑囚宛てに弁護士に届いたファンレター?

弁護士は知り合いの編集長に相談、編集長は「私」なら調べてくれるはず、と推薦され、記事にしてもいいということなので調査にあたることに・・・

差出人の女性は5年前に失踪していることがわかる。

ファンレターは誰が書いたものなのか?その意図することろは?

流石「短編の名手」という一冊!


静かな炎天 [book] [若竹七海]

sample1.jpg若竹七海/文藝春秋/お薦め度 ★★★★

探偵・葉村晶シリーズ第四弾

いつもいつもけがで入院するはめになる葉村、今回は四十肩!

古本屋の2階に事務所?を構え、古本屋でアルバイトをしながらの探偵稼業。何とも素人探偵みたいだが、熱心な調査ぶりというか葉村の心情がついつい依頼事項の範ちゅうを超えてしまうことがしばしば・・・

古本屋のイベント開催が題材のなかに度々登場、今回は巻末にご丁寧に著者、著作の頁まで用意したサービスぶり。ミステリーファンの心もくすぐろうという趣向!?

ユーモアと適度な毒気がブレンドされた秀作シリーズ。読まなきゃ損々!!!


プレゼント [book] [若竹七海]

sample1.jpg若竹七海/中央公論社/お薦め度 ★★★★

葉村晶シリーズ第一弾

葉村晶と小林警部補の連作短編集。

長谷川探偵調査所の所長曰く「葉村は仕事を変えるのが趣味のような娘」、掃除屋だったり、電話相談受けだったり、興信所だったり・・・

「トラブルメーカー」のなかで以後のシリーズの骨格が明らかになる。トラブルのほうが葉村を慕ってやってくる。

長谷川所長はこうも言う「この仕事を始めて10年、一度も殺されかかったことなどないし、殺人事件に関わったことなんかまったなかった。ところが葉村ときたら、そんなこと、しょっちゅう」。

物語の完成度としてはもうひとつですが、本シリーズの原点はよーくわかりました。これからも期待しています。


ぼくのミステリな日常 [book] [若竹七海]

sample1.jpg若竹七海/東京創元社/お薦め度 ★★★★

1991年刊行のデビュー

社内報の編集者となった若竹七海、先輩、佐竹に短編作家になってほしい旨を伝えるが断られる。そこは先輩後輩の仲、匿名作家?を紹介され、連載が始まる。

タイトルは「匿名作家による連作短編小説」、4月から翌年3月までの12回。

読み進むにつれ、なかなかの短篇の名手ということがわかる。しかも「ちょっと長めの編集後記」では12の話をお題目に1編、更に「配達された最後の手紙」で最後のスナップをきかせるサービス精神。とても新人とは思えぬ構成力。大器の片りんをうかがわせるデビュー作です。

次は葉村晶シリーズの第一弾「プレゼント」を手にする予定・・・


悪いうさぎ [book] [若竹七海]

sample1.jpg若竹七海/文藝春秋/お薦め度 ★★★★

葉村晶シリーズ第三弾

本シリーズの決まりごと?入院!家出少女の連れ戻しのアルバイトにかりだされ、身内から暴行を受け病院へ・・・

少女、女子高校生ミチル、の友達、同じく女子高校生、美和、が行方不明、その調査を父親から依頼されるが二転三転、父親から契約解除を受け、今度は離婚した元妻が依頼人、元妻からも契約解除を受ける・・・

調査の過程で美和以外に行方不明の少女がいた。事件の裏でうごめく組織・・・

終盤では晶までが拉致監禁されてしまうハードボイルド仕立て、相変わらず一気読みのシリーズ!

事件のあらましが現実味を帯びたドロドロしたものでなくフィクション的でいい。表題の「悪いうさぎ」とはよく言ったものだ。


依頼人は死んだ [book] [若竹七海]

sample1.jpg若竹七海/文藝春秋/お薦め度 ★★★★

シリーズ第ニ弾、連作短編集

九編収録の連作短編集。そのなかでも「たぶん、暑かったから」がお気に入り。最後の数行で豹変する様に開いた口がふさがらない。

今年新訳で出版されたマーガレット・ミラーの「まるで天使のようだ」は最後の一行、本当に最後の一行で大逆転する離れ技をもった作品。それを彷彿させる!?

確かに主人公の葉村晶は「変人」かもしれない!?ストイック、禁欲的で厳格に身を持するさま、な部分とシニカル、皮肉な態度をとるさま、ひねくれた、な部分を持ち合わせることでシリーズが成り立っているところがすごい!

しっかりハマってしまったシリーズ、後二冊読破予定・・・


さよならの手口 [book] [若竹七海]

sample1.jpg若竹七海/文藝春秋/お薦め度 ★★★★

シリーズ第四弾

失業中のフリーター探偵、葉村晶、現在、ミステリー専門店アルバイト中、古書引きとりの最中に白骨死体を発見、その際に負傷、入院するはめに・・・

入院中にもかかわらず、明解な推理?で犯人を言い当てる。その様子を見聞きした同室の元女優が20年前に失踪した娘の安否調査を依頼する。死ぬ前に娘に会いたい、と。

御年40代、農家の離れのシェアハウス暮らし、無趣味、友人はほとんでいない、オトコとも縁なし・・・そんな葉村だが探偵としての力量は確か、納得するまで事件を追う。

娘探しだけでなく小さな事件が複層し、ワークホリックなリーバス警部を彷彿させる働きぶりが実に良い!それにしても運の悪い葉村晶に同情せずにはいられない。

しばらく葉村晶を追ってみることにします。


若竹七海 ブログトップ