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その犬の歩むところ [book] [ボストン・テラン]

sample1.jpgボストン・テラン/文藝春秋/お薦め度 ★★★★★


犬を愛する人に捧げる!

「神は銃弾」、「音もなく少女は」の作者ボストン・テランがこんな物語を書くなんて!

Giv、ギヴ、それが犬の名前。モーテルを経営するアンナの飼い犬。ミュージシャン志望の少年イアンはアンナとギヴと心を通わせる。そんな中事件は起きる。兄のジェムがギヴを連れ去る。心を痛めるイアンだったがモーテルに戻れない嘘を兄がつく。

ダラスでイアンとギヴはタトゥー・アーティストのルーシーと出合う。イアンとルーシーの新しい人生の地はニューオリンズ、ルーシーとギヴが先に、その後をイアンが追う計画だった・・・

イアンはニューオリンズにあらわれることはなかった。悲劇のヒロインを更に「カトリーナ」が襲う。ルーシーとギヴは否応なく引き離される。

強い意思で苦境を脱出したものの体はぼろぼろのギヴと心がぼろぼろの元海兵隊員ディーンとの出会いから第二章が始まる。

傷ついた人々、アンナ、イアン、ルーシー、ディーン、のそばにいつもギヴがいた。犬を愛する人にはぜひ読んでほしい感動の一冊!


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死者を侮るなかれ [book] [ボストン・テラン]

sample4.jpgボストン・テラン/文藝春秋/お薦め度 ★★★★☆ 


前作「神は銃弾」はすごかった!?


前作「神は銃弾」の後、わたし的にはボストン・テラン(胡散臭そうな名前!?)の次作を読んでから、「これはすごい!」を決めたいと思っています、と・・・


わたし的には前作の方がすごい!といいたい。しかし、ミニマリズム的な文章、修飾を極力外したストレートな文章、ストイックな言い回し、暴力的な臭いは一段とパワーアップされ、少々退屈なストーリーをも凌駕する。


前作同様、ストーリーはいたってシンプル。若い頃に不運に見舞われた元保安官補が11年ののちに、その不運に陰謀がめぐらされていたことを知って、遺恨を晴らそうとする復讐劇。


しばらくボストン・テランから目が離せない!

                                               

2003.10



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神は銃弾 [book] [ボストン・テラン]

sample3.jpgボストン・テラン/文藝春秋/お薦め度 ★★★★★ 


「このミステリーがすごい!2002年版」、海外編第1位!


ストーリーはいたってシンプル。カルト集団に元妻を惨殺され、ひとり娘を誘拐された元警察官。元ジャンキー(麻薬中毒患者)の力を借り娘を助け出す。


シンプルなストリーがなぜ年末の何とかベスト10に顔を出すのか!?


ミニマリズム的な文章、小気味良い構成によるところが大きい。修飾を極力外したストレートな文章。70章に分けられた構成。ストイックな言い回し。暴力的な臭い・・・巧妙に張り巡ぐらされた著者の罠に見事にはまってしまった。しかもデビュー作!


わたし的にはボストン・テラン(胡散臭そうな名前!?)の次作を読んでから、「これはすごい!」を決めたいと思っています。ちなみにわたしの2002年版の第1位は「頭蓋骨のマントラ」/エリオット・パティス/早川書房でした。

                                                                                                                         

2001.12


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暴力の教義 [book] [ボストン・テラン]

sample1.jpgボストン・テラン/新潮社/お薦め度 ★★★★

最新刊

ボストン・テランの最新刊とくれば当然期待しますよね!?

時代はメキシコ革命前夜の1910年、武器を満載した車を略奪、ひと儲けをたくらむ殺人者のローボーン、あえなく逮捕され、捜査当局との取引に応じる。その取引とは合衆国捜査特別局捜査官・ルルドとメキシコ情勢の内偵だった。

混沌とした状況下ふたり旅が始まるのだが、ルルドはローボーンが父親ということを知っているが、ローボーンは息子だと知らない。

著者独特の筆致は相変わらずだが、山場の少ない展開が惜しい。邦訳も難解だったらしく、その影響か物語が飛ぶ、レコードの針が飛ぶような、場面がいくつかあったが、テランらしい作品に違いはない。


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音もなく少女は [book] [ボストン・テラン]

sample9.jpgボストン・テラン/文藝春秋/お薦め度 ★★★★★

いい小説だ。

三人の女たち、耳の不自由な少女・イヴ、イヴの母親・クラリッサ、キャンディストアの店主・フラン、の物語。

暴君のような夫から自立しようともがく母と娘に手を差し伸べたのはフラン、自身にも暗い過去、聾者とのあいだに子を身ごもり子宮を摘出された、があった。寄り添うクラリッサとフラン。常々クラリッサはイヴの将来をフランに託していた。

クラリッサが突然行方不明となる。父親が関与していることは間違いないが、確証が見つからない。

18才になったイヴは父親から独立、フランと一緒に住むことになる。

イヴは恋人のチャーリーを通じ難聴の少女・ミミと知り合うことになる。チャーリーもミミも里子だった。ろくでなしの父親に悩まされるミミを助けるのはイヴとフラン。

自立しようとする女を描いたシンプルな物語なのだが、構成といい、文章といい、胸を打ついい小説だ。


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凶器の貴公子 [book] [ボストン・テラン]

ボストン・テラン/文藝春秋/お薦め度★★★★

「神は銃弾」、「死者を侮るなかれ」に続く最新作。

前二作同様に、ミニマリズム的な文章、小気味良い構成、修飾を極力外したストレートな文章、76章に分けられた構成、ストイックな言い回し、暴力的な臭い・・・どれをとってもテラン的。

物語の柱は、角膜移植で視力を取り戻した青年・デイン。彼が追う角膜提供者の死の謎。それを待ち受ける悪の巣窟。

一見、純粋に思えるデインの動機だが、決して誰にも明かされないままだった。勧善懲悪の物語なのか?それとも? その答えは表題の「THE PRINCE OF DEADLY WEAPONS」にあるようです。

きっとテランの虜になること請け合いです。


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