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~'16 国内編 ブログトップ
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ゴールデン12 [book] [~'16 国内編]

sample1.jpg夏樹静子/文藝春秋/お薦め度 ★★★★

12編収録の短篇集

本当に久々に手にした作家。昭和46年~平成5年の短編作品。

短編の名手でもある夏樹静子、巻末の鼎談に「推理小説」と「ミステリー」の二文字が混在、そんな時代の作品.

弁護士 朝吹里矢子」、「検事 霞夕子」はTVでもお馴染みのシリーズ。エラリー・クイーンと親交があり、クイーンのオマージュ作とも言える「Wの悲劇」(薬師丸ひろ子主演)も夏樹静子の作品。

昨年3月に亡くなる。

12編のなかでブラックユーモアの効いた「特急夕月」、「一億円は安すぎる」、弁護士朝吹里矢子シリーズ「二つの真実」等々盛りだくさんの短篇ばかり。どこから読んでも愉しめます。


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涙香迷宮 [book] [~'16 国内編]

sample1.jpg竹本建治/講談社/お薦め度 ★★★★

2016年「このミス・・・」国内編第一位

いきなり殺人事件現場に連れて行かれる史上最年少の名人本因坊、牧場智久、そこには碁盤に突っ伏している男が・・・

話は変わって江戸川乱歩も敬愛した黒岩涙香、明治の小説家、翻訳家、ジャーナリスト・・・、談義が延々と・・・

それに加えて登場するのが「いろは歌」、すべての仮名を重複させずに使って作られた誦文、と「連珠」、五目並べとして成立するようにルール化されたゲーム、がこちらも延々と・・・なかなか辛い展開!?

涙香の隠れ家が見つかり調査に赴く面々、「いろは歌」四十八首に仕掛けられた暗号解読と殺人事件解明に天才棋士が挑む。

暗号解明の件は素晴らしいが読む人を選ぶ一冊。本書がなぜ2016年国内編の第一位なのかちょっと?大いに?・・・


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罪の声 [book] [~'16 国内編]

sample1.jpg塩田武士/講談社/お薦め度 ★★★★☆

2016年「週刊文春」ベストミステリー

著者あとがきに「グリコ・森永事件」・・・極力史実通りに再現しました・・・子供を巻き込んだ事件なんだという強い想いから、本当にこのような人生があったかもしれない、と思える物語を書きたかったからです・・・」

曽根俊也は父の遺品の中からカセットテープとノートを見つける。カセットテープは31年前、「ギン萬事件」で使われたもの、しかも俊也の声で・・・ノートは英語で書かれていた。

一方、大日新聞文化部の阿久津は社会部の年末企画、昭和・平成の未解決事件、の応援に駆り出され、いきなりハイネケン誘拐事件の再調査のためイギリス派遣される。

俊也は旧知の堀田の手を借り、阿久津は事件担当デスクの鳥居の「パワハラ」に耐えながら細い糸を手繰っていく。

いつしか二人の調査が交わり事件の核心へ向かうのだが、著者はあとがきにあるように事件に巻き込まれたそれぞれの31年間に想いを馳せ筆を進める。

事件の核心よりもその先を追い求める阿久沢に拍手!秀逸な一気読み間違いなしのベストミステリーです。


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殺人犯はそこにいる [book] [~'16 国内編]

sample1.jpg清水 潔/新潮社/お薦め度 ★★★★☆

 
「文庫X」

北関東連続幼児誘拐殺人事件

盛岡のさわや書店、長江さんが「・・・それでも僕は、この本をあなたに読んでほしいのです」と ブックカバーに自身の思いを綴り、「文庫X」として店頭に並べた話題の一冊。

17年の間に、群馬県、栃木県の県境、足利市、太田市、半径10キロ圏内で起きた5件の連続幼児誘拐殺人事件を克明に記したノンフィクション。

この中に90年に起きた「足利事件」、DNA型鑑定の結果、無期懲役刑となり、最後の最後に冤罪だったことが証明された管家さんの事件、も含まれている。

著者は管家さんが無罪だったことから、5件の連続誘拐殺人事件は同一犯であると主張、独自に犯人を割り出す。その情報を警察に提供するも、著者の主張を聞き入れることは管家さん以外の冤罪件数を増やすことを意味するので警察としては到底聞き入れることは出来ない、と。

文庫出版にあたりサブタイトルに「隠蔽された」の文字を入れたのは著者の悔しさがにじみ出ている。いまなお「殺人犯はそこにいる!」

長江さんの言う通り、素晴らしい一冊でした。


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時限病棟 [book] [~'16 国内編]

sample1.jpg知念実希人/実業之日本社/お薦め度 ★★★★

初めて手にする作家!

病院と思しき建物に拉致監禁された男女5人、医師3名、看護師1名、派遣?1名、タイムリミットは6時間、「リアル脱出ゲーム」ー参加者がある場所に閉じ込められたという想定で、暗号を解いたりヒントを探しながら脱出するゲームーが始まる。

次々に繰り出されるピエロからのミッション、リアル脱出ゲームに精通している看護師、梓を中心に衝突しながらミッションをクリアしていく5人。そこに手術台に乗せられた男が途中参加・・・

一年前に起きた映画監督の死、それを週刊誌のネタとして叩いた三流記者、叩かれた医師でありゲームプランナーの自殺?それらに監禁された6人が関係していたとは・・・

脱出ゲームは途中から犯人探しゲームへと変貌してゆく。事件の真相や如何に!?

書評欄にジョン・ル・カレ、ピエール・ルメートルと一緒に紹介されていましたが、結果は「残念」!


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聖女の毒杯 [book] [~'16 国内編]

sample1.jpg井上真偽/講談社/お薦め度 ★★★★

シリーズ第二弾

結婚式の最中、同じ盃を回し飲みした八人のうち三人+犬が毒殺される。盃の順番は花婿→花嫁→花婿父→花婿母→花婿上妹→花婿下妹→花嫁父→花嫁叔母、亡くなったのは花婿、花婿父、花嫁父の男だけ・・・

たまたま結婚式の現場に居合わせたいた青髪の探偵、上苙丞の元弟子八ツ星聯が謎解きに挑む。元中国黒社会の幹部で上苙に多額の金を貸している美人のフーリンがそれに付き合う・・・

次々に繰り出される推理と論理的否定に少々辟易、途中から上苙も加わり、誰が見ても無謀としか思えない探究、犯人が犯人でない論理的否定も登場、の果てに、突然、真犯人が名乗り出る!?

一体数多の無謀な探究は何だったのだろうか?型破りな展開に唖然!

追伸:シリーズ第一弾「その可能性はすでに考えた」は2016年版「このミス・・・」国内編14位。


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オーブランの少女 [book] [~'16 国内編]

sample1.jpg深緑野分/東京創元社/お薦め度 ★★★★

デビュー作待望の文庫化!

昨年、「戦場のコック」でブレイクした著者デビュー作。短編五編収録。

表題の「オーブランの少女」もサイコっぽくていいが、昭和初期を舞台にした「片思い」に目が行く。なぜかと言えば、本短編以外はすべて舞台が日本以外・・・勿論、「戦場のコック」も然り。

著者のインタビュー記事を読むと、書かれた順番は「オーブランの少女」が最初で、「片思い」が一番最後。昭和初期の女子学生の寄宿舎生活、女同士の淡い乙女心、そこに潜む謎・・・こんな小説も書けるのだという驚き!

才能溢れるデビュー作。しばらく目を離せない作家のひとりになってしまった。


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誰も僕を裁けない [book] [~'16 国内編]

sample1.jpg早坂吝/講談社/お薦め度 ★★★★

上木らいち・シリーズ第三弾

「援交探偵」上木らいちの元に、期間限定メイドの仕事が舞い込む。お客さんの伝手?奇妙な依頼に乗るらいち。メイドの衣装で指定の日時に異形の館に赴く・・・

異形の館には依頼主と思われる企業の社長、その妻、三人の兄弟と長女、執事の7人が住んでいた。

本書にはもうひとつの話が。高校生戸田資産家令嬢の埼を助けた?ことで、深夜埼の家に招待される。庭から侵入、木を登り、埼の部屋へ・・・朝方帰ろうとすると父親に見つかり警察に突き出されてしまう。

ふたつの話がいつしか合流、「本格ミステリ」、「異形館殺人事件」、に変身する。

デビュー作の「〇〇〇〇〇〇〇〇殺人事件」はエロ・グロ・ナンセンス・ミステリー、最後の捻りは見事だった。シリーズ第三弾の本書は路線変更、帯によると「社会派エロミス」と。わたしは旧路線の方に軍配をあげるひとりです。


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戦場のコックたち [book] [~'16 国内編]

sample1.jpg深緑野分/東京創元社/お薦め度 ★★★★

直木賞ノミネート作

管理部付きコックのティム、所属は空挺師団。ノルマンディー降下作戦にて初めて実戦に投入されることに。終戦前夜、1944年のことだった・・・

非日常の戦場で起こる様々な事件―パラシュートを集め、死んだアメリカ兵の軍服を盗んだ兵士。粉末卵紛失事件と上官へ反発。オランダ夫婦の自殺と対独協力者だった娘の死。自傷で戦線を逃れようとした兵士―

中隊のコックのリーダー、エド、の冷静沈着な謎解き、そこには戦時でなければ起きない真実が見えてくる。

戦場という舞台設定が結構な力技だったはず。死と隣り合わせの運命だったり、何のために戦うのか、人を殺すのか・・・そんな力技を見事に書き切った著者の力量に脱帽!初の長編小説なのに・・・

本屋大賞にもノミネートされている本書、結果や如何に?


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ミステリー・アリーナ [book] [~'16 国内編]

sample1.jpg深水黎一郎/原書房/お薦め度 ★★★★☆

人を食ったような面白い一冊!?

15人のミステリーヲタによる年末恒例のミステリーアリーナ(推理闘技場)。賞金は20億円、早い者勝ちのバトル開始。

出題はクローズドサークル、孤立した別荘で起こる連続殺人事件、そこに集うのはミステリー研のOBOG、8人+1人?

最初の被害者は別荘の主。

15通りにも及ぶばかばかしいにもほどがある?本格ミステリー・トリックのパロディ。

それだけでは終わらない結末は何とも愉快・・・ミステリーファン必読の一冊!?


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