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荒神 [book] [宮部みゆき]

sample1.jpg宮部みゆき/新潮社/お薦め度 ★★★★

BSプレミアムドラマ化決定!

巻末の解説で特殊技術監督の樋口真嗣さんが本書を画像にする思いを熱く語っています。解説としては極めて異例ですが、NHKがこの熱い思いを受け止めてくれることを期待します。

小山のような身体を支える、太くて短い脚、脚の恰好だけなら蜥蜴(トカゲ)にそっくり、踵の側に蹴爪は見えないが前の三本の爪は鋭く、爪というより牙だ。身体は蝦蟇(ガマ)、脚は蜥蜴、尻尾は蛇、その皮膚はだんだら模様。

こんな怪物?が一夜にして東北の小藩の山村を壊滅させた。難を逃れた蓑吉は敵対する藩で助けられる。蓑吉を介抱し匿ったのは藩主の側近を務める曽谷弾正の妹、朱音、蓑吉が語る壊滅の様は想像を絶するものだった。

いがみ合う二つの藩、そのなかで怪物?が呪詛の力でを生みだされたことが徐々に明らかになる。しかも呪術者の血を引く者が朱音であり、弾正であることも・・・

怪物を我が物にしようとする兄、弾正vs.怪物を殲滅しようとする妹、朱音の戦いが始まる。

「三島屋変調百物語」の延長線上にある作品!?に大活劇と怪物が登場、何とも贅沢な作品。ドラマも期待したいものです。

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三鬼 [book] [宮部みゆき]

sample1.jpg宮部みゆき/日本経済新聞出版社/お薦め度 ★★★★☆

三島屋変調百物語四之続

四編収録、表題の「三鬼」もいいが、シリーズの節目となろう「おくらさま」に注目!

美仙家の三人姉妹の誰かが家の守り神、「おくらさま」、になる仕来たり。「おくらさま」に指名されたのは次女のお菊だった。

三女のお梅、心の時を十四歳で止めた老婆、が三島屋にやってきた。話が佳境に入った頃、お梅が発した言葉、「これは、美仙家にかけられた呪いだー本当はおくらさまに守られてなんかいなかった。騙され、祟られていたんだわ。ああ、口惜しいー」と畳を叩いた途端、振袖と帯を残し中身のお梅は消えてしまう・・・

幽霊?お梅の行方を探すおちか、三島屋の次男坊富次郎、貸本屋の甚一、青野利一郎の代わりに今後物語に登場する人物、の三人は苦労の末にお梅を見つけ出す。

旅立つお梅利と利一郎から「・・・臆せず躊躇わず、この黒白の間から踏み出してください・・・」と言葉かけられ、黒白の間を、心の蔵座敷にしないと誓うおちか。

「五之続」から新たな展開が期待されるシリーズ。それにしても巧い!!!


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泣き童子 [book] [宮部みゆき]

sample1.jpg宮部みゆき/KADOKAWA/お薦め度 ★★★★

シリーズ第三弾

三島屋変調百物語。三島屋のおちか一人が聞き手となって、一度に一人の客の不思議話を聞くという、変わり百物語。六話収録の連絡短編、内一話は怪談語り会に聞き役として遠征。

何と言っても表題の「泣き童子」は捻りの効いたミヤベ・ホラー!おちかに話始める痩せこけた男は「話が終わったら人を呼んでほしい」、と。普段はおとなしい童子、ある人物の前でだけ泣きやまない。その災いとは・・・

未読のシリーズ第三弾、十分に愉しめました!今後も期待して待っています。


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希望荘 [book] [宮部みゆき]

sample1.jpg宮部みゆき/小学館/お薦め度 ★★★★

杉村三郎シリーズ第四弾

前作「ペテロの葬列」のラスト、妻の不倫という意外な展開で、家族、職を失った杉村三郎。彼の新しい仕事は何と「私立探偵」!

表題作「希望荘」は杉村が自宅兼事務所として借りている古家の持ち主の縁で回ってきた仕事。老人ホームでテレビのワイドショー、若い女の子が殺された事件のレポート、を見ながら、父親が「そんなつもりはなかったんだけど、つい頭に血がのぼって、手を出してちまった」と。その真偽を確かめてほしいと息子から依頼が舞い込む。

父親はすでに老人ホームで亡くなっていたが、父親は母親の不倫で離婚、杉村と同じ境遇、息子と再会するまで30年の空白があった。

依頼された35年前の殺人事件は犯人が自首、解決をみていた。事件現場近くの「希望荘」に犯人は住み、自首の際に住人のひとり?が付き添っていたことも判明する。

依頼主の父親は殺人犯ではなかった。一件落着かと思いきや、杉村はワイドショーを見ながら呟いた父親の告白の真の意味に気づく!

律儀でお人好しの杉村三郎、ミステリーなのに何とも「ほっこりする」連作短編集だ!


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ペテロの葬列 [book] [宮部みゆき]

sample1.jpg宮部みゆき/集英社/お薦め度 ★★★★

「名もなき毒」から7年、シリーズ第三弾にして完結編!?

今度もバスジャック事件に遭遇する杉浦三郎。しかも人質として・・・

バスに乗り合わせた被害者は運転手を含め7人、女性の運転手、老女、杉浦の上司でもある編集長は早々に解放され、杉浦を含めた4人が人質に。犯人は拳銃をもった老人ひとり!

犯人の要求は3人の人間を探し出し、1時間以内にここに連れてくること。

バスのなかで交わされる奇妙な会話、人質のみなさんに犯人が慰謝料を払う、その段取りはしてある、と!

事件は警察の突入と犯人の自死で解決を見るが、約束通り慰謝料が各自に届く。どういう理由でこうなったか真相究明に乗り出す面々、そこで明らかになる闇とは・・・

物語ですから真相究明は二転三転するのですが、予想外の完結編とおぼしき「驚愕」がラストに待っています。


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桜ほうさら [book] [宮部みゆき]

sample1.jpg宮部みゆき/PHP研究所/お薦め度 ★★★★

新シリーズの誕生!?

古橋家は、父・宗佐右衛門の収賄の罪で蟄居閉門、その三日後、父は切腹、後介錯を兄・勝之介が行った。結局、古橋家は廃絶となり、兄弟は親せき筋にお預けの身となる。

古橋家再興を願う母の根回しにより、江戸留守居役を尋ねよとの命を受け、父の汚名をはらさんがため富勘長屋に住まい、写本作りの仕事を請け負う弟・笙之介であった。

連作短編集の形をとり、父の冤罪を信じる笙之介をメインストーリーに、人情話を盛り込んだこころ優しき人々、笙之介が心を寄せる和香、貸本屋の冶兵衛、料亭の女将の梨枝、差配人の勘右衛門・・・、の物語。

父親の生きざまを否定する兄と対峙する場面は辛いが、エンディングの和香との会話で救われる。「ささらほうさら」、大変だったね。「桜ほうさら」、桜がとりもつ縁でしたね・・・


タグ:宮部みゆき
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ソロモンの偽証 第Ⅲ部法廷 [book] [宮部みゆき]

sample1.jpg宮部みゆき/新潮社/ お薦め度 ★★★★

完結編

いよいよ、藤野涼子検事と神原和彦弁護人の戦い?が始まる。

膨大な会話、検事と証人、弁護人と証人、で描かれた法廷闘争。そこから掘り出される新事実。とりわけ死んだ柏木卓也の人間像がすこしづつ明らかになって行く。

確かに法廷ミステリー、リーガルミステリーなのだが、中学生が夏休みの課題として取り組んだ裁判には自ずと限界があるし、刑事罰を与えようとするものではない。

陪審員が導き出した評決には「うん」と唸ってしまったが、現実の裁判にない掟破りを登場させることが良かったのだろうか?物語としてはなんら問題はないし、結末としてはよかったと思うが、全三巻を「物語」にしてしまったようだ。

それにしても10年の歳月を費やしたミヤベに敬服!


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ソロモンの偽証 第Ⅱ部決意 [book] [宮部みゆき]

sample1.jpg宮部みゆき/新潮社/お薦め度 ★★★★

第Ⅱ部のはじまり

ひとりの女子生徒、藤野涼子、の提案で学校内裁判がおこなわれることになる。中学校の裏庭で死体として発見された柏木卓也、彼の死が裁判の争点。

当初、被告人、大出俊次、の弁護人を引き受ける予定だった涼子、しかし大出の父親から疑惑の目で見られずに済む生徒が弁護人になることを要求され、真反対な検事の席につくことになる。

弁護人には他校の生徒、柏木の友人、神原和彦がつき、野口健一、死体の第一発見者、が事務官としてチームを組む。

野口が神原に見る、<対岸を見て帰ってきた少年>、告発状を書いたとされる三宅樹理が証人として出廷、大出が父親の逮捕で自身の潔白を証明したいと心から願う・・・・第Ⅲ部、最終章で中学生の裁判をミヤベはどういう形で終わらせようとするのか!?


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ソロモンの偽証 第Ⅰ部事件 [book] [宮部みゆき]

sample1.jpg宮部みゆき/新潮社/お薦め度 ★★★★

三部作の第Ⅰ部

第Ⅱ部が9月22日、第Ⅲ部が10月12日の発売予定。長編、本書は741頁、だけに発売日をずらした販売戦略。丹念な人物描写ゆえの成せるわざ!?

城東第三中学校、二年A組で起きた自殺?をめぐり、匿名の告発状が校長、担任、父親が刑事の生徒に届く。担任あての告発状は第三者の悪意によりマスコミに流れる。

学校、父母会、生徒、家族、マスコミ・・・を巻き込んだ泥沼状態へ突き進む。本当に自殺だったのか、それとも殺人事件だったのか!?

悪の連鎖、生徒の交通事故死?告発状に名指しにされた生徒宅の放火事件・・・ひとりの女子生徒、父親が刑事、が立ち上がる。自分たちで真実を見つけ出す、と。

to be continue


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おまえさん [book] [宮部みゆき]

sample1.jpg宮部みゆき/講談社/お薦め度 ★★★★

「ぼんくら」、「日暮らし」に続くシリーズ第3弾

盛りだくさんのお話。メイン・ストーリーは、身元不明の死体に続く生薬問屋・瓶屋の主の刺殺事件、源右衛門の見立ては同一犯、しかも遺恨の太刀だと。

捜査に乗り出す井筒平四郎、天才美少年弓之助、政五郎、おでこの三太郎・・・生真面目同心・間島信之輔。加えてサブ・ストーリーには欠かせないお徳、長屋の面々。

瓶屋の大ヒット商品「王疹膏」をめぐる二十年前の事件が大きな影を落とす。

メイン・ストーリーだけを追うとサブ・ストーリーがちょっと煙たいが、そこはミヤベ、サブ・ストーリーの落とし所は流石!

最後の二つの話にからむ弓之助の兄、淳三郎がなかなかいい味を出している。次作でも期待したい。


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