So-net無料ブログ作成
検索選択
伊坂幸太郎 ブログトップ
前の10件 | -

陽気なギャングは三つ数えろ [book] [伊坂幸太郎]

sample5.jpg伊坂幸太郎/祥伝社/お薦め度 ★★★★

九年ぶりのシリーズ第三弾

久々に銀行を襲う陽気なギャング、久遠、成瀬、響野、雪子、小さな失敗、久遠が左手の甲を負傷する。

雪子の息子がバイトしているホテルのロビーに集う四人組。ひょんなことからハイエナ記者の財布を盗む久遠、それを返却しに行き記者を暴漢から救うことに・・・ハイエナ記者が追っていたのは消えたアイドルだった。

ハイエナ記者に正体を気付かれた?四人組の周辺で起こるトラブル、当り屋に挟まれたり、痴漢の冤罪をきせられたり・・・事件の構図に気づくがハイエナ記者の後手を踏む四人組。

果たして陽気なギャングは危機を脱することが出来るのか?相変わらず軽妙洒脱な会話が愉しい一冊です。


nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

首折り男のための協奏曲 [book] [伊坂幸太郎]

sample1.jpg伊坂幸太郎/新潮社/お薦め度 ★★★★☆

連作短編集!?

久しく手にしていなかった伊坂幸太郎、最後に読んだのは2008年刊の「モダンタイムス」。次の直木賞は伊坂幸太郎だと真剣に思っていた時期もあった。「モダンタイムス」の印象が悪かったのか?ご無沙汰してしまった。

本書はまさに、「軽妙洒脱な伊坂幸太郎」、ここにあり!

「首折り男」の物語なのだが、協奏曲として奏でられ、最終章、「合コンの話」、で余韻を残す構成は秀逸。

連作短編集じゃないが、結果として連作短編集にまとめてあげた力量は、ひょっとすると「直木賞」を獲るかも!?


nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

モダンタイムス [book] [伊坂幸太郎]

sample4.jpg伊坂幸太郎/講談社/お薦め度 ★★★★ 

「ゴールデンスランバー」と同時並行作品

漫画雑誌「モーニング」に連載

並行作「ゴールデンスランバー」は「このミス・・・」で第一位を獲得、「週刊文春」も第二位にランクした作品。こちらは首相暗殺犯に仕立て上げられた男の逃走劇。一方本書はPCの検索から監視が始まる物語。並行作業をしていたわけだから共通点があっていいはず。

キーワードは「監視」。監視体制が強まり、全体主義的な傾向に流れる社会を舞台にしているところが共通点ですかな。全体主義の恐怖を背景にした逃走劇!?「ゴールデンスランバー」の方に軍配があがりますね。

「モーニング」の読者とこの小説がどうもわたし的にはリンクしません。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

ゴールデンスランバー [book] [伊坂幸太郎]

10458630.jpg伊坂幸太郎/新潮社/お薦め度 ★★★★ 

表題はビートルズ「アビー・ロード」に収録された曲

首相暗殺の濡れ衣をきせられた男の逃亡劇

たしかに伊坂ワールドなのだが、何回か直木賞候補に名を連ねて時と比べると勢いが感じられない!?

伊坂と対照的なのが桜庭一樹、「赤朽葉家の伝説」、「わたしの男」でブレイクスルー、「わたしの男」で直木賞を受賞してしまった。もし、あの時、伊坂が直木賞を受賞していれば本書はもう少し違ったものになっていたはず。勢いとは恐ろしい!

「幸運の女神には、前髪しかない」という西洋のことわざがある。だから、前髪をつかめ、チャンスはきたら躊躇せずつかめ、でないと、後の祭りになる、ということらしい。

伊坂幸太郎と桜庭一樹を見ていてつくづくてそう思う。伊坂ファンとしてはもう一度前髪をつかんで直木賞を受賞してほしいものだ。

陽気なギャングの日常と襲撃 [book] [伊坂幸太郎]

伊坂幸太郎/祥伝社/お薦め度★★★★

あとがきにあるように、ひとりひとり―人間嘘発見器・成瀬、妙ちきりんな演説師・響野、体内時計を持つ女ドライバー・雪子、天才的なスリ・久遠―を主人公にして連作短編を書こうと思っていたが、途中で路線変更、四人がまた銀行強盗の末、事件に巻き込まれる話になってしまった、とある。

四人の巻き込まれた事件とは、「社長令嬢誘拐事件」。社長令嬢を見つけ出したのはいいが、前作同様、四人の人間性が成せる技の結末が待っている。

「陽気なギャングが地球を回す」の映画化のために準備されたシリーズ第二弾。映画業界と出版業界のコラボというかプロモーション、映画化にあわせ続編発刊、なかなか抜け目のない作戦。

追伸:佐藤浩市、鈴木京香、大沢たかお、松田翔太となかなかの配役、こちらもヒット間違いなしの一作!?


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

終末のフール [book] [伊坂幸太郎]

伊坂幸太郎/集英社/お薦め度★★★★

伊坂らしく、気負うこともなく、淡々と・・・あと3年で世界が滅びることに対する個人の思いを綴った八編。

なんと言っても表題の「終末のフール」。世界があと3年で終わるなら、すべてを許しあえるはず。娘も最後に父親を許した。しかし、ずっと父のそばにいた母は「わたしは簡単には許るさないからね」、と。

その淡々としたひと言に伊坂の才能を感じる。

直木賞に一番近い著者の最新刊、ぜひ一読あれ。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

砂漠 [book] [伊坂幸太郎]

伊坂幸太郎/実業之日本社/お薦め度★★★★

鳥井、北村、西嶋、男、南、東堂、女、五人の大学生を中心に繰り広げられる、あっという間の四年間。伊坂幸太郎の手にかかるとこんな青春小説になってしまう・・・

大学生活といえば、麻雀アルバイト、合コン、恋愛、政治、学園祭、酒、音楽・・・何気ない日常生活をつなぎ合わせながら、そこで起こるある事件をメインストリームに春、夏、秋、冬、春がめぐる。

賭けボーリングの罠にはまった鳥井、「プッシュ」、「倍プッシュ」。絶対絶命のピンチ、そこでみんなを鎮めたのは東堂本人だった、「ごちゃごちゃ言わずに、やればいいじゃない」と言った。「前進するの?それとも後退するの?」。「砂漠で雪を降らせてみなよ」とそそのかされて、すっくと立った西嶋。

みなまで語ることは出来ないので、表題のヒントをちょっとだけ紹介!?

いつものミステリー要素たっぷりとはいかないですが、伊坂ワールド健在なり。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

魔王 [book] [伊坂幸太郎]

伊坂幸太郎/講談社/お薦め度★★★★

講談社のホームページに、「自分の読んだことのない小説が読みたい。そんな気持ちで書きました」、と。

何なんだろうか? 超能力と政治、こんな題材を一緒にして本にするなんて、何て才能! 結構おちゃらけかと思いきや、憲法九条なんかが出てきて、改憲だ、護憲だ、国民投票だと。カリスマ首相の名前が犬養!しっかり犬養毅を最後に登場させたりして・・・結構風刺も効いていて、何だか分からないけど、結局、伊坂ワールドにはまってしまった。そんな感じかな。

最後のページに記された、「・・・未来は晴朗なものなのか、荒廃なのか・・・でも俺は勝つよと誰に弁解するつもりなのかそう言った。そういえば、お兄さん、元気ですか?私は声に出さず、訊ねている。マンションの外で、いるはずのない鳥が鳴くのが聞こえた」

このフレーズがすべてをあらわしているのかな!? 宇宙人・伊坂幸太郎、面目躍如!


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:

死神の精度 [book] [伊坂幸太郎]

伊坂幸太郎/文芸春秋/お薦め度★★★★

私たち死神は、自殺や病死には関与していない。たとえば、「不意に車に轢かれて」であるとか、「突然現れたと通り魔に刺されて」であるとか、「山の噴火で、家が押し潰されて」であるとか、そういった死については私たちが実行しているのだが、それ以外のものとは関係がない。だから、進行していく病や、自らの罪によってもたらされる極刑や、借金苦からの自殺などは、「死神」とは無関係なのだ。自分たちが時折、「癌という死神に蝕まれて」などというレトリックを使うと、「一緒にしないでくれ」と私たちは憤りを感じる。

六篇収められている本書、短編だが伊坂幸太郎のセンスを随所に感じさせる。

自分の孫と面と向かって会いたくないのでお客を呼んでこさせたり、殺人を犯し逃亡中、トラウマがもとで、誘拐犯と違えてぼこぼこにしたり、と。

淡々とした筆の運びだが、いつしか伊坂ワールドへ!


nice!(0)  コメント(1)  トラックバック(2) 
共通テーマ:

ラッシュライフ [book] [伊坂幸太郎]

伊坂幸太郎/新潮社/お薦め度 ★★★★

著者リストでいえば、「オーデュボンの祈り」と「陽気なギャングが地球を回す」の間にはさまれた一冊。わたし的には、伊坂ワールドの原点は本書にあり、と。

まず、完成したジグソーパズルを地面にばらまく。ばらまかれた何ピースづつかのかたまりに番号をふる。その番号にそって再度、物語を組み立てる。そんなワールドが伊坂なのかなという気がする。

当然アットランダムに組み立てられた物語に時間軸は存在しない。それが物語を難解におもしろくする。一見無関係ないくつかの物語が、いつしかひとつに修練される。言い換えれば時間軸を越えた物語が、いつしかもとのジグソーパズルに戻っていく。

最新刊、「グラスホッパー」で同様のワールドを展開、完成させたが、残念ながら直木賞は逃してしまった。

来月、「死神の精度」が刊行される予定。ぜひ期待したい!


nice!(0)  コメント(1)  トラックバック(3) 
共通テーマ:
前の10件 | - 伊坂幸太郎 ブログトップ