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~'17 国内編 ブログトップ
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七つの金印 [book] [~'17 国内編]

30897894.jpg明石散人/講談社/お薦め度 ★★★★★ 

歴史ミステリーの最高傑作!?

一、「日本国王之印」の金印。足利義満が、明の皇帝成祖から贈られた。
二、「日本国王之印」の金印。豊臣秀吉が明の皇帝神宗から贈られた。
三、「親魏倭王」の金印。邪馬台国の女王卑弥呼が魏王より贈られた。
四、「漢倭奴国王」の金印。光武帝が倭の奴国王に与えた印綬。
五、「天皇御璽」の金印。
六、「大日本国璽」の金印。
七、「漢倭奴国王」の金印?


物語は男鹿半島の雄山閣という温泉旅館の小さなロビーに展示してある、一辺が十センチほどの正方形で上部に亀が乗っている金印から始まる。

旅館の社長さんが言うには、金印はヘンリー・フォールズ旧蔵で、社長の祖父が戦前東京で、明の成祖が足利義満へ贈った金印ということで購入したらしい、と。

主人公マキの調査が進む中、金印は謎の人物、明石へ六千万円で売却されていた。マキは明石の居場所を突き止め、四つの金印に関する問答を仕掛ける。

日本の歴史には中国から下賜された金印が四つある。国宝として現在福岡市博物館に収蔵されている「漢倭奴国王」の金印、卑弥呼が貰ったとされる「親魏倭王」の金印、それと足利義満、豊臣秀吉が下賜された「日本国王之印」。その四つのうち豊臣秀吉が神宗から下賜された金印はこの世に存在しない。秀吉が鋳潰したからだ。

成祖が足利義満へ下賜した金印は明石の手元にあるし、国宝の「漢倭奴国王」の金印は福岡市博物館に収蔵されている。となれば明石が探し求めているもうひとつの金印ば「親魏倭王」の金印しかない!?

さあ、話が混線してきました・・・「天皇御璽」、「大日本国璽」の金印も絡まり更に更に・・・鯨統一郎の「邪馬台国はどこですか?」と双璧の歴史ミステリー!最高傑作を十分に愉しんでください。

2002/01/01

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ブラックペアン1988 [book] [~'17 国内編]

sample1.jpg海堂尊/講談社/お薦め度 ★★★★

テレビドラマ原作本

高視聴率のTBS日曜劇場を見て、慌てて手にする!?

ボタンを外した白衣をだらしなく着た、長身の中年男、渡海征四郎(二宮和也)、食道自動吻合器「スナイプAZ1988」を携えて帝華大学から招聘された高階権太(小泉孝太郎)、オーペン(研修医)の世良雅志(竹内涼真)、外科教授、佐伯清剛(内野聖陽)・・・ひと癖もふた癖もあるキャスト!?

メインストリームは患者の体内に残されたペアン(止血鉗子)の話。ドラマの中でも再三ペアンのレントゲン写真が・・・そのペアンの秘密を渡海が暴く!?

もうひとつのストリームは研修医の世良が魑魅魍魎とした医局で、パチンコ玉のようにあっちの壁、こっちの壁にぶつかりながらしぶとく生き残る様。

原作よりテレビドラマのニノくんの「嫌みさ」、天才外科医でありながら組織を嫌う、が際立っているところがいい。そろそろドラマも最終章、結末や如何に!?

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贖罪 [book] [~'17 国内編]

sample1.jpg湊かなえ/双葉社/お薦め度 ★★★★

祝MWA賞ノミネート!

15年前の少女殺人事件、現場に居合わせた同級生4人、犯人と言葉を交わしたにもかかわらず顔が思い出せない!?事件は迷宮入り・・・

ひとり娘を喪った母親は4人の同級生たちにこう言った。「あなたたちを絶対に許さない。必ず犯人を見つけなさい。それができないのなら、わたしが納得できる償いをしなさい。できなかったら復讐します」、と。

ぬぐい去れぬ後悔の念を引きずって生きてきた15年、そのプレッシャーがもたらす4人の悲劇の連鎖、それが少女の母親への償い?

償い?が何なのかこれ以上はネタばれになってしまうので書けませんが、本当に償い、贖罪なのでしょうか?

「告白」と本書の2作品しか手にしていませんが、「感性の作家」、既成概念にとらわれない、のように思えてしょうがありません。他の作家たちと比較してはいけないということです!?

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屍人荘の殺人 [book] [~'17 国内編]

sample1.jpg今村昌弘/東京創元社/お薦め度 ★★★★☆

鮎川哲也賞受賞作

明智恭介と葉村譲、二人だけのミステリ愛好会、は何とか映画研究会の夏合宿に参加させて貰おうと画策する。同じ大学の探偵少女、剣崎比留子の計らいでなんとか参加が叶い、ペンション紫湛荘へ向かう。

事件は初日の肝試しの最中に起きる。突然〇〇〇に追いかけられ命からがらペンションに戻ることができたが、明智ら3名は〇〇〇にやられてしまう。ペンションは大勢?の〇〇〇に取り囲まれた上、携帯も使えない状況になってしまう。

一夜が明け、映画研究会の部長が惨殺死体で発見される。〇〇〇に食いちぎられて・・・しかもそれは連続殺人の序章にすぎなかった・・・

密室殺人、ペンションの見取り図、映画研究会の合宿・・・本格ミステリの王道舞台!?それに〇〇〇が参入する斬新な展開!?それが最後にきれいに辻褄が合うんだから「あっぱれ!」

10月の13日に刊行されたばかりなのに、年末のベスト10総なめ!この短い期間のなかで本当に一般読者が支持したのだろうか?確かに面白いが・・・


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狩人の悪夢 [book] [~'17 国内編]

sample1.jpg有栖川有栖/KADOKAWA/お薦め度 ★★★★

火村英生シリーズ

ミステリ作家、有栖川有栖の対談相手はハリウッドでの映画化も決まったホラー作家、白布施正都氏、氏の口から私の家には必ず悪夢を見る部屋があることを告げられ、招待を受ける。

白布施氏の編集者と一緒に氏の家を訪ねることに・・・そこで待ち受けていたのは殺人事件、殺されたのは2年前に亡くなったアシスタント、渡瀬の恋人?、沖田依子

続いて依子をけまわす男?も殺され、連続殺人の様相を呈する。ここで真打ち、犯罪社会学者の火村准教授、の登場と相成る。

事件当日、落雷により木が倒れ道をふさいだことから作者の代表作「双頭の悪魔」同様、「孤島」もの的展開!?

火村准教授の丹念なロジックの組立で後半一挙に加速!前半の低速運転を挽回!

本格ミステリにあまり縁のない私ですが、結構愉しめました。

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赤刃 [book] [~'17 国内編]

sample1.jpg長浦京/講談社/お薦め度 ★★★★

小説現代新人賞受賞作

「リボルバー・リリー」の原点ここにあり!

徳川家光の治世、江戸市中で起こる尋常じゃない辻斬り、二日に一度は死体がころがるようになった。老中・松平伊豆守は辻斬りを殲滅すべく「掃討使」を任命する。

辻斬りは元津藩士・赤迫雅峰を筆頭に六名、いずれも剣術の達人、任命された「掃討使」はことごとく斬殺か行方不明、最後の切り札は若き旗本・小瑠間逸次郎!

屈強な傭兵を集め、屋敷を守り城?に改築、戦いの火ぶたが切って落とされる。赤迫一派をひとり、またひとりと殲滅させる度に、傭兵の数を減らし、逸次郎自身も傷を負う・・・

壮絶な戦いが繰り広げられる様は、「るろうに剣心」、「無限の住人」を彷彿させる!?

大活劇を映像ではなく小説に仕立てた著者に「あっぱれ!」。


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からくり亭の推し理 [book] [~'17 国内編]

sample1.jpgからくり亭の推し理/幻冬舎/お薦め度 ★★★★

本格捕物帖!?

南町奉行所隠密廻り同心・古知屋大五郎が主人公の連作短編集。

現代の捜査用語は、容疑者リスト→「怪しの帳面」、ダイイング・メッセージ→「いまわのきわのお告げ」、アリバイ→「居らずの証」、消去法→「消し寸法」・・・

四編収録、「龍を探せ」はなかなか面白い。

火事太りの常連の材木屋の主人が殺される。主人の手に握られた紙片には「龍」の文字が・・・

「怪しの帳面」には。番頭の龍蔵、出会茶屋の元締め龍次、商売敵の昇龍屋・・・「龍」の文字が一杯!?

材木屋の主人は「ひらがな」しか読めない。これが事件のキーポイント!

作者が愉しんで書いている様子がわかるシリーズ第一弾。


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リボルバー・リリー [book] [~'17 国内編]

sample1.jpg長浦京/講談社/お薦め度 ★★★★☆

「このミス・・・」2016国内編6位

柳広司「ジョーカー・ゲーム」+月村了衛「槐」

関東大震災の後、慎太と喬太の兄弟はお手伝いさんと秩父へ移り住む。なぜか父と母、姉は一緒ではなかった。学校で孤立するふたり、唯一の楽しみは、謎めいた人物、国松の飼っている狼ルパの面倒をみることだった。

突然、帰って来た父に熊谷へ逃げろ、この封筒は誰にも渡すなと言い置かれる。不安にかられ隠れて父の後を追う慎太が見たものとは拷問による一家皆殺し!

熊谷に向かう慎太と喬太、国松からの指示は小曽根百合を頼れということだった。

小曾根百合ことリボルバー・リリーとは、嘗て特務機関で訓練を受け、「最も排除すべき日本人」と呼ばれた美しき諜報員。慎太と百合を追うのは陸軍と賞金目当てのヤクザ!

全編、大活劇の連続、繰り返される殺戮にうんざりするのかと思いきや、手に汗握るバトルに頁をめくる手も早まる。陸軍が最後に投入した隊員数は1000人、1000人vs.2。

慎太の父は陸軍のある作戦、海外で資金運用し裏金を作る、に加担し、途中からそこで得た利益を不正蓄財していた。陸軍は不正蓄財をとり戻そうと慎太を追っていたのだ。それに手を差し伸べたのが海軍の山本五十六、海軍省までたどり着けばふたりの身柄は保障する、と・・・

何ともハチャメチャな展開だが読み出したら止まらない大々活劇小説!

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テロリストの処方 [book] [~'17 国内編]

sample1.jpg久坂部羊/集英社/お薦め度 ★★★★

医療ミステリー

”勝ち組医師”と”負け組医師”の二極化は顕著になり、患者の”医療負け組”はじわじわ増え、”医療勝ち組”はさらに贅沢な医療に奔走するようになった。

”勝ち組医師”を狙ったテロ?が連続して発生する。現場には「豚ニ死ヲ」のメッセージが残されていた。

現状を危惧する?グループは医療改革案を推進する。その案とは医師免許の更新制、再教育プログラム、医師の年棒制・・・その活動は「粛清」の要素を次第に強くして行く。

その一方で”勝ち組医師”がのさばっているかぎり、医療はよくならないと”負け組医師”を支援活動を始めたグループが出てくる。”勝ち組医師”を狙ったのはこのグループなのか!?

近未来的なもの、医療制度改革、”負け組医師”のホームレス化・・・と人間的なもの、遺恨、プライド・・・の混在が両方を際立たせる!?

医師であり作家である著者の着眼点には敬服だが、二時間ドラマ的な展開には「?」。

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ゴールデン12 [book] [~'17 国内編]

sample1.jpg夏樹静子/文藝春秋/お薦め度 ★★★★

12編収録の短篇集

本当に久々に手にした作家。昭和46年~平成5年の短編作品。

短編の名手でもある夏樹静子、巻末の鼎談に「推理小説」と「ミステリー」の二文字が混在、そんな時代の作品.

「弁護士 朝吹里矢子」、「検事 霞夕子」はTVでもお馴染みのシリーズ。エラリー・クイーンと親交があり、クイーンのオマージュ作とも言える「Wの悲劇」(薬師丸ひろ子主演)も夏樹静子の作品。

昨年3月に亡くなる。

12編のなかでブラックユーモアの効いた「特急夕月」、「一億円は安すぎる」、弁護士朝吹里矢子シリーズ「二つの真実」等々盛りだくさんの短篇ばかり。どこから読んでも愉しめます。


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