So-net無料ブログ作成
  • ブログをはじめる
  • ログイン

牧神の影 [book] [ヘレン・マクロイ]

sample1.jpgヘレン・マクロイ/筑摩書房/お薦め度 ★★★★

ノン・シリーズ

フェリックス叔父の急死、主治医による見立ては心臓発作、新聞記者からの電話、翌朝訪れた陸軍情報部の大佐・・・めまぐるしさに翻弄されるアリスン、フェリックスの義理の姪、それに追い打ちをかけるように大佐から聞かされた秘密は、叔父が画期的な戦地用暗号を開発した、と・・・

フェリックス家に同居しているロニー、フェリックスの甥、と顧問弁護士から聞かされた叔父の経済状況は予想をはるかに下回るものだった。邸宅の売却のため人里離れた山中のコテージに一時避難?するアリソン。

コテージで叔父の開発した戦地用暗号の謎を解き明かそうとする素人探偵?アリソン。彼女にかかわるロニーの友人と姉、食料品店の配達人、近隣の女装しているとしか思えないコテージの住人・・・

不穏な山中で女装しているとしか思えない住人の死体と共に発見されるアリスン。彼女を精神病患者にしたてたい誰かが・・・山中ゆえ犯人と思しき面々は徐々に絞り込まれていく。

フーダニと暗号解読を融合させたノン・シリーズ。フーダニと暗号解読の行きつく先が図らず?も一致するとは!?

外れのないヘレン・マクロイの最新刊でした。


nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:

ジェシカが駆け抜けた七年間について [book] [歌野晶午]

sample83.jpg歌野晶午/原書房/お薦め度 ★★★☆ 

期待が大きすぎたのか!?


ニューメキシコ州アルバカーキ、世界各地からスカウトされた長距離ランナーの集団、エチオピア出身のジェシカ・エドルもそのひとり。或る晩、隣室のアユミ・ハラダ、体調を崩し精神的に不安定な状態だった、の奇怪な行動-いわゆる「丑の刻参り」、丑の刻(午前二時ごろ)火をつけたろうそくを頭に、ひそかに社寺に詣で、呪う相手に模した藁人形を神木で打ちつける-を目撃していまう。

ジェシカに問いただされたアユミは、クラブチーム内に、呪い殺したいほど憎んでいる人間がいると告げる。

表題の通り、ジェシカの駆け抜けた七年間はなんだったのかということになるのだが、いまいち切れがない!


2004/0304

nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:

サイレント・スクリーム [book] ['18 海外編]

sample1.jpgアンジェラ・マーソンズ/早川書房/お薦め度 ★★★★

シリーズ第一弾

私立校の校長が何者かに溺死させられる、しかも宅地の木々に火がつけられて・・・捜査を担当するのは女性警部キム・ストーン、鋭い勘で高い検挙率を誇り、時には上司の命令も脇に置くことがある。

被害者がある遺跡、10年前火災で焼失した児童養護施設、の発掘作業に関心を示し、大学教授と連絡をとっていたことを突き止めるキム、やっとのことで発掘作業の許可がおり、大学教授らと発掘作業にとりかかった途端、人骨が見つかる。しかも一人、二人、三人と・・・

人骨は児童養護施設で暮らしていた少女!?校長に続き児童養護施設でかつて勤務していた介護士、寮母、警備員らが次々と殺害される。少女らと接点のあった職員がなぜ?

キムを尊敬する小チームの面々、とりわけ年上の部下ブライアントがキムをフォローする姿が実にいい。

キムの生い立ち、施設、里親をたらい回しにされた経験を持つ、と相まってシリーズ第一弾としては上々の滑り出しだが、事件解決の切れ味がイマイチ!?次作以降に期待しましょう・・・

nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:

葉桜の季節に君を想うということ [book] [歌野晶午]

sample56.jpg歌野晶午/文藝春秋/お薦め度 ★★★★★ 

歌野晶午と言えば本書!

宝島社のインタビューに、「・・・この作品は、作品全体が『詐欺』みたいなもの(笑)。だから、中で扱う事件も、詐欺的なものにしたんです・・・タイトルから構成まで、騙すということをトータルで考えました。本格っぽくなく見せておいて、じつは・・・という構成になるように、エピソードを書く足していったりもしました・・・トリックがあって、そこに物語がること、それが僕に書ける小説、僕にとっての小説そのものです」

元私立探偵、現在は「なんでもやってやろう屋」の成瀬将虎が請負ったひき逃げ犯探し、近所の老人の別れた妻子探し、暴力団の潜入調査・・・すべてがドンデン返しの序曲にすぎない!?

歌野晶午のトリックに酔ってください!最後の最後に「やられた!」、と。

2004/01/05

nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:

7は秘密 [book] [リンジー・フェイ]

sample1.jpgリンジー・フェイ/東京創元社/お薦め度 ★★★★

シリーズ第二弾

「ニューヨーク最初の警官」

絵画盗難事件を解決したティムのもとへ、誰もが目を奪われる黒人の血の混じった美しい女ルーシーが、「妹と息子がいなくなったのです・・・あなたに来てほしいんです」、と助けを求める。

奴隷捕獲人に拉致されたふたりを兄ヴァレンタインの力を借り助け出し、兄の部屋に匿った。事件は翌々日の朝起きる。兄のガウンの紐が首に巻きついたルーシーの死体を発見する。兄に嫌疑がかかることを恐れたティムは死体を移動し、捜査を開始する。

そこには黒人奴隷売買が横行する暗黒の時代が・・・

奴隷捕獲人、それを手助けする警官、ティムの元同僚の黒人青年と黒人擁護の自警団員、前作同様裏で暗躍する売春宿の女主人、民主党議員・・・時代に翻弄されながら孤軍奮闘ティムの姿が愛おしい警察小説!?

日本でいえば江戸時代、歴史小説というより時代小説、例えば葉室麟の、と言った方がいいかもしれない・・・

nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ: